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クロスボールの鉄則!落下地点は正確に!動きは速く!

投稿日:2019年11月20日 更新日:

クロスボールを制覇するには、

落下地点を「正確」に読み、落下地点まで「素速く」移動することが重要です。

こんにちは、Atsuyaです。

本日は2019年11月20日に獨協大学でGKトレーニングを行ったので、それについてブログでまとめていきたいと思います。

今回のテーマは、『クロスボール(落下地点の予測&動き出し)』です。

具体的なトレーニング内容とともに詳しく解説していきたいと思います。

本日のトレーニングの流れはこちらです👇

W-up

  • ハイボール(動き出し)
  • ステップワーク→ハイボール
  • ステップワーク→グラウンダーのキャッチング
  • キャッチング→ダイビング

トレーニング

  • エリア番号をコールしながらクロスボール

では、具体的な内容とともに解説していきます。

W-up

ハイボール(動き出し)

クロスボールでの動き出しの質を高めるためのW-upを行いました。

このW-upは4人でボールを2つ使って行います。

ボールをバウンドさせ、ボールを持っていない選手が「右」もしくは「左」と言います。

ゴールキーパーは言われた方のボールをキャッチします。

クロスボールを処理する時に多くのGKがやってしまうミスは、ボールが蹴られる前に動いてしまうことです。

GKはクロスボールが蹴られる前に動いてはいけません。

落下地点を「正確」に読み、落下地点まで「素早く」移動することが重要です。

これらを改善するために、このw-upを行いました。

ステップワーク→ハイボール

続いては、ステップワークからハイボールキャッチを行いました。

ステップワークのトレーニングで重要なことはスピードをだけではなく、「歩幅」が重要です。

以下のブログでステップについて詳しく解説しているので、

是非ご覧ください👇

ステップ練習はスピードアップだけではない!歩幅を一定にするためだ!

ですが、前日がオフということもあり心肺機能を高めるために、

スピードも求めました。

ステップワーク→グラウンダーのキャッチング

続いては、ステップからポジション修正を行い、

グラウンダーのキャッチングを行いました。

ここでは左右のポジショニングだけではなく、

前後のポジション修正も意識しながら行いました。

シュートストップの時にGKが距離を詰めることによって

シュートコースを狭めることができます。

しかし前に詰めすぎると、ループシュートを打たれて失点してしまう可能性が高くなります。

また、前にアプローチした分、シュートに対する反応速度も高めなければいけません。

ゴールキーパーによって、体格や反応速度も異なるので自分に合ったポジショニングを見つける必要があります。

今後「ポジショニング」について詳しくブログを書いていきたいと思います。

キャッチング→ダイビング

続いては、キャッチングから後ろに下がってダイビングを行いました。

ここでは、クロスボールに対して出られなかった時に下がって対応することを意識しました。

以下のツイートをご覧ください👇

GKはポジションをあえて下げる場面があります。
その理由はシュートに反応するための時間を稼ぐためです。

GKはクロスボールの時など、シュートに反応するためにあえてポジションを下げて対応することがあります。

ゴールを守るために、ゴールライン上でシュートセーブする場面も多々あります。

トレーニング

エリア番号をコールしながらクロスボール

メインのトレーニングでは「空間認知能力」、「正確な体の向き」を習得するために、

エリアのナンバーをコールしてクロスボールを処理するトレーニングを行いました。

ボールとペナルティーエリア内の状況を確認できるような体の向きにして、

ボールが蹴られた瞬間にエリアのナンバーをコールするように意識しました。

手前のエリア:1 真ん中のエリア:2 奥のエリア:3として、トレーニングを行いました。

まとめ

クロスボールは「空間認知能力」が高く、「ポジショニング」と「動き出し」が完璧にできればそれほど難しくはありません。

ですが、これらを完璧にするのが難しい部分でもあります。

クロスボールは理論がわかれば、あとは反復していくだけです。

最近の選手はテレビゲームなどのインドアの遊びが増えたので、外で遊ぶ時間が少ない。私たちが自然と遊んで身につけたものを、意識的に強化する必要がある。F・マリノスでも週4回の練習のうち、最低でも2回はクロスボールの練習を入れている。正直に言えばそれでも足りないぐらいである。

ゴールキーパー専門講座  p92~93

プロ選手でも、クロスボールの処理はかなり練習しているそうなので、

育成年代ではもっとクロスボールに時間を費やす必要がありそうですね。

フィールドプレーヤーとの練習の兼ね合いもあり、

短い時間でGKトレーニングを行っていきました。

より内容の濃いトレーニングをできるように、

「場の工夫」をして、よりリズミカルに、そして効率よくトレーニングしていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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