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【チームの勝利のために】ゴールキーパーの役割を理解しよう!

投稿日:

ゴールキーパーはサッカーにおいて、唯一「手を使える」ポジションである。

そして試合では、フィールドプレーヤーとは異なるユニフォームを着て試合に挑む。

ゴールキーパーは『最後の砦』であり、「絶対にゴールを許さない!」という強い気持ちと責任感を持たなければいけない。

こんにちは、Atsuyaです。

本日は【チームの勝利のために】ゴールキーパーの役割を理解しよう!

というテーマでブログを書いていきたいと思います。

先日、以下のようなツイートをしました👇

ゴールキーパーの役割について
大雑把にまとめると・・・

・ゴールを守る
・シュート機会を阻止する
・ボール保持のアクション(パス&サポートなど)
・プレーに関わり続ける(コーチング&立ち位置)

ブログの冒頭でも書きましたが、サッカーで唯一手を使うことのできるポジションです。

そのため、他のフィールドプレーヤーとは異なるチームとしての役割が与えられます。

また、現代サッカーではゴールキーパーが戦術の軸になることもあります。

代表的な例で言えば、現在マンチェスター・シティに所属している、エデルソン・モライス選手です。

彼のおかげで、マンチェスターシティの戦術が機能しているといっても過言では有りません。

そこで、本日はゴールキーパーの役割について大雑把に紹介していきたいと思います。

本日の概要はこちらです👇

①GKの役割 ゴールを守る

②GKの役割 シュート機会を阻止する

③GKの役割 ボール保持時のアクション

④GKの役割 プレーに関わり続ける

では、深掘りしていきます。

①GKの役割 ゴールを守る

一つ目は「ゴールを守る」ことです。

ゴールを守るプレーにも、大きく分けて2種類あります。

・シュート対応

・1対1

です。

もくろん、サッカーに正解はないので全てのプレーを分けることはできません。

例えば、クロスボールからのヘディングシュートは1対1の対応に近いですが、シュート対応でもあります。

したがって、ここではあまり複雑に考えないでいきましょう。

 

シュート対応

シュート対応では、主に2つのことを意識しなければなりません。

・距離

・場所

です。

✔️距離によって構えが変わる

ゴールキーパーの構え方には大きく分けて2種類あり、

距離によって2種類を使い分けなければいけません。

・体の高さ

・足の幅(スタンス)

そして体の高さには

・高重心の構え

・中重心の構え

・低重心の構え

があります。

足の幅には

・ノーマルスタンス

・ワイドスタンス

があります。

ボールとの距離に応じて、

【3つの構え】 ✖️ 【2つのスタンス】を組み合わせなければいけません。

つまり6種類の構えを習得する必要があります。

 

体の向きは「ボールに正体すること」です。

以下のブログでゴールキーパーの構え方について解説しているので、興味がある方はご覧ください👇

 

まずは基本の『構え方』を身につけよう!GKの構えは「守破離」である!

✔️場所によって「ポジション」と「体の向き」が変わる

シュートされる「場所」によってポジション(立ち位置)と体の向きが変わります。

シュートに対してのポジショニングの原則は、

ボールと両ゴールポストを結んだ、中心に立つことです。

また先ほど書い通り、基本的にはボールに対して正体しなければいけません。

しかし、例外としてサイドにボールがありシュートの可能性が低い場合は、プレー予測を行います。

例えば、エリア内にヘディングシュートができる選手がいるのでクロスボールに出ることができるように少し前に出ておくなどです。

つまり、場所やシチュエーションによってポジションや体の向きが変わります。

本当に細かい技術なのでここでは割愛させて戴きます。

以下の本が参考になるので興味ある方はぜひご覧ください。

ドイツに学ぶ最強GKの育て方 (B.B.MOOK1423)

1対1の対応

1対1はゴールキーパーにとって不利な場面とも思われてしみますが、そんなことはありません。

ゴールキーパーが1対1のセオリーを身につけ実行することができれば、スーパーセーブをすることができるでしょう。

そしてチームを勝利へ導くことができ、ゴールキーパーとしての役割を果たすことができます。

 

✔️スルーパスからの1対1は「シュート機会を阻止」することも意識する

1対1には、大きく分けて2種類あります。

・パスからの1対1

・ドリブルからの1対1

なので、ゴールキーパーがトレーニングする際もどういう状況の1対1なのかを理解しながら行いましょう。

パスからの1対1の場合、意識することは相手が触る前にボールを奪うことです。

相手がボールを触れさせなければ、相手はシュートすることもできません。

つまり、相手が得点する機会をなくせるということです。

なので、1対1の状況になる前にゴールキーパーは「シュート機会をなくすこと」を意識しましょう。

ゴールキーパーの役割は、失点をしないでチームを勝利へ導くことです。

✔️1対1の「ABC」だけは理解しよう!

相手がボールを保持している1対1では、ゴールキーパーがどんなテクニックを使うのかを理解しなければいけません。

大きく分けて3つの技術があります。

A:アタック ボールを奪うアクション

B:ブロッキング シュートに対してブロックの姿勢を作ること

C:コラプシング シュートを撃たれる前に止まり、反応する

以下のブログで詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧下さい👇

 

【GK技術】1vs1の「ABC」の技術を理解しよう!

 

②GKの役割 シュート機会を阻止する

先程の、シュート対応のところでも書きましたが、ゴールキーパーはシュートを阻止するだけでなく、

シュートチャンスを作らせないようにすることも大切です。

シュートのチャンスがなければ失点する可能性は限りなく低いです。

✔️DFの裏のスペース

ゴールキーパーはシュートからゴールを守るだけではなく、DFラインの裏のスペースも守らなければいけません。

近年では、ラインを高く保ち相手陣地でボールを奪うプレーが主流になっています。

相手の陣地でボールを奪うことができれば、すぐに攻撃に移ることができらからです。

しかし、どの戦術にもメリット・デメリットがあります。

相手の陣地で組織的にボールを奪いにいくということは、自分の陣地に広大なスペースができてしまいます。

そのため、相手チームはプレッシャーをかけてきたらシンプルにDFラインの裏のスペースにボールを送る可能性があります。

その時にゴールキーパーは勇気を持って裏のスペースのケアをしなければなりません。

ゴールキーパーは「ゴールを守る」という役割だけでなく、「スペースを守り」チームの戦術を実行する一人としてプレーしなければなりません。

✔️クロスボール

また「シュート機会を阻止する」代表的なプレーはクロスボールの処理です。

クロスボールの処理はゴールキーパーの中で難しい技術のうちの一つです。

クロスボールの処理でやらなければいけないことは、以下の通りです

・プレー予測(エリア内の認知)

・コーチング

・ボール&エリア内の状況を整理した上でのポジショニング

・落下地点の予測

・動き出し

・ボールによってはジャンプ動作を行いながらのプレー判断

・プレー実行

・セカンドアクションがある場合、その対応

・ボールを捕球したら味方にパス

 

すごくざっくり書きましたが、、、

たくさんありますね。

ただ向かってくるボールに対して反応するだけでなく様々なことに配慮してプレーしなければいけません。

なのでゴールキーパーのクロスボールの処理は難しいのです。

クロスボールを制覇する8つの要素 @獨協大学 GKトレーニングより

③GKの役割 ボール保持時のアクション

現代サッカーでは、ほとんどのチームがボールポゼッションを行います。

そのため、ゴールキーパーはパス&コントロール運ぶドリブル(コンドゥクシオン)などのテクニックが求められます。

また戦術的な理解度も高める必要があります。

ゴールキーパーがビルドアップするエリアでは、ボールを失うリスクを最小限にするためにゴールキーパーが「数的優位」を作るという考え方が大切です。

✔️数的優位を作る

以下のツイートをご覧ください👇

【GK:相手のハイプレスを超えるビルドアップ】

・相手を動かすコンドクシオン

・常にボールを蹴ることができるように、足の甲を使ってボールを運ぶ

・2vs1を作る

足元のテクニックはGKには不可欠だが 技術というよりかは戦術的な理解度が高くなければならない。

ゴールキーパーがビルドアップに加わることでほぼ確実に数的優位ができます。

サッカーにおける3つの優位性

・数的優位

・ポジション的優位

・質的有利

また相手チームの選手がゴールキーパーにプレッシャーをかけてきたら、味方にフリーな選手ができます。

それでも相手がゴールキーパーにもマンツーマンでプレッシャーをかけてきたら、相手のDFラインの裏にスペースができます。

ゴールキーパーは味方の選手で誰がフリーなのか、そして有利なスペースがどのタイミングで生まれるかを認知しましょう。

そうすれば、ポゼッション型チームのGKとしての役割を果たして、チームに貢献できるでしょう。

④GKの役割 プレーに関わり続ける

ゴールキーパーは試合中、ほとんどボールに触れません。

試合によっては1回もボールに触れない可能性もあります。

そんな中でもゴールキーパーは常にプレーに関わり続けなければなりません。

ボールを触れることがなくても、ゴールキーパーは役割を果たすために2つやるべきことがあります。

1.コーチング

2.ポジションをとり続ける

✔️コーチングで勝利へ導け

相手からのシュートが来なければ失点する可能性はありません。

ゴールキーパーは失点しないために、コーチングしなければいけません。

コーチングをし、ゴールキーパーが味方を動かすことができればシュートを未然に防ぐことができます。

またコーチングには3種類の声があります。

・チームを鼓舞する声

・ゴールキーパーがプレーする合図を送る声

・具体的な戦術の指示

参考:【GK:コーチング】ゴールキーパーに必要な3つの声

状況によって使い分けることができるように練習しましょう。

コーチングは「才能」ではなく「技術」です。

ポイントを押さえ、練習を積み重ねれば誰でもできます。

以下のブログで解説しているので、興味がある方は是非ご覧ください👇

【GK:コーチング】コーチングは「才能」ではなく「技術」である

✔️常にポジションを取り続けること

最後は、常にポジションをとり続けることです。

ゴールキーパーのポジショニングは

・ボールが何処にあるか?

・チームの戦術

によって決定します。

なので、シュートやクロスボールの対応だけでなく相手陣地にボールがあってもゴールキーパーはポジションをとり続けなければいけません。

いつ何が来てもいいように準備しなければいけません。

ゴールキーパー全員に当てはまる「絶対」というポジショニングはありません。

ですが、試合中は常に最適なポジションに立つことを心がけましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本日は、【チームの勝利のために】ゴールキーパーの役割を理解しよう

というテーマでブログを書いていきました。

 

ゴールキーパーの役割はチームのスタイル、戦術によって異なります。しかし、

・ゴールを守る

・シュート機会を阻止する

・ビルドアップに関わる

・プレーに関わり続ける

ことはどのゴールキーパーも必要です。

GKとしての役割を果たし、チームの勝利に貢献しましょう。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。

参考文献

GK(ゴールキーパー)の優劣はボールに触れない「89分間」で決まる

ドイツに学ぶ最強GKの育て方 (B.B.MOOK1423)

ジュニアからシニアまでサッカーが楽しくなる攻撃的GK論―Soccer clinic+α (B・B MOOK 912 Soccer clinic+α)

-GK, GK分析

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