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ボールが投げられないサッカー選手

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「ステップの無駄を省く」

「パンチングでは腕を振りすぎない」

僕はブログでGKの技術的なことについて解説してきました。

しかし、時には無駄な動きも大切かもしれません。

こんにちは、Atsuyaです。

本日は「ボールが投げられないサッカー選手」についてブログを書いていきたいと思います。

結論から申し上げると、

「無駄でもいいからダイナミックな動きをして、上半身と下半身を上手く連動させること」です。

今日の概要はこちらです。

  • ボールが投げられないサッカー選手とは?
  • 投げる・蹴るの共通点
  • 無駄でもいいからダイナミックな動きを!

なるべく専門用語を使わずに解説していきたいと思います。

ボールが投げられないサッカー選手とは?

僕は時々、中学生の練習を見学しています。

そして、先日こんな光景を見ました。

写真のようにグローブはつけていなかったですが、練習終わりに落ちていたテニスボールでキャッチボールをしていました。

この言い方は適切かどうかわかりませんが、中学3年生ぐらいなのにテニスボールを上手く投げることが出来ていませんでした。

ボールの飛距離がないというよりかは、投げ方がぎこちなかったです。

でも、投げることが苦手な子の背番号は10番でした。

見た感じ、サッカーはかなり上手でした。

なんかもったいないなと思ってしましました。

今までサッカーしかやってこなかったんだろうな~って…

投げる・蹴るの共通点

次の動画を見てください。

ルーニーの投力すごくないですか?

サッカーボールをこれだけ早く投げることはなかなかGKでも難しいです。

話を戻しましょう。(笑)

投げること、蹴ることの共通点は上半身と下半身の連動性です。

簡単に言うと、

ボールを蹴る時、下半身の力だけで蹴らないですよね?

ボールを投げる時、上半身の力だけで投げないですよね?

つまり、下半身と上半身を上手く連動させてあげられれば、うまく投げたり、蹴ったりすることが出来ます。

では、なぜあの「10番」は上手くボールを投げられなかったのか?

これは僕の推測ですが、小学生低学年のころからドリブルの練習ばっかりやってきたのだと思います。

さらに言えば、サッカーしかスポーツをやってこなかったんだろうな~とも思いました。

確かに、ボールを上手く投げることが出来なかった中学生は、ドリブルやショートパスは上手かったけど、シュートはドリブルほど上手くはなかったですね。

つまり、思い切り蹴ることが感覚的に苦手なようでした。

今回の本題に入りたいと思います。

無駄でもいいからダイナミックな動きを!

先日以下のようなツイートをしました。

脚の運び方で無駄を省く、パンチングは腕を振りすぎないとか言ったけど、10歳ぐらいまでは思いっきり飛んだり、跳ねたり、走ったり、でんぐり返しとかした方がいいと思う。

たとえ、サッカーをやめても他のスポーツで活かせるから。

ツイートの通り、10歳ぐらいまでは思いきり飛んだり、跳ねたり、走ったり、でんぐり返しなど、調整力を高めることもやったほうがいいです。

例えば、思いきり飛ぶ時の動作を思い出してください。

腕を振り下ろしている時にしゃがみ、腕を振り上げる時に地面を思いきり蹴りますよね。

こうすることにより自然に上半身と下半身を上手く連動させた動きが出来るようになります。

10歳ぐらいまでというのは、皆さんも聞いたことあると思いますがゴールデンエイジといわれていますよね。

最後に少し解説したいと思います。

脳や神経系には可塑性というものがあります。

超簡単に説明すると、可塑(かそ)性というのは脳や神経の柔軟性です。

神経の可塑性(しんけいのかそせい)とは – コトバンクによると…

神経系は外界の刺激などによって常に機能的、構造的な変化を起こしており、この性質を一般に“可塑性“と呼んでいる。神経の可塑性は大きく3つに分けられる。1つ目は脳が発生していく時や発達していく段階にみられる可塑性。2つ目は老化や障害を受けた時などに神経の機能単位が消失するが、それが補填・回復されていく場合。3つ目は記憶や学習などの高次の神経機能が営まれるための基盤となっているシナプスの可塑性(synaptic plasticity)である。特に神経科学にとっては3つ目が重要で、その機構についても徐々に明らかにされている。記憶には、短期記憶と長期記憶があるが、短期記憶は主にシナプスでの伝達効率の変化により、長期記憶はシナプス結合の数や形態の変化により達せられると考えられる。

神経の可塑性(しんけいのかそせい)とは – コトバンク

かなり難しい説明なので、読まなくていいです。(笑)

つまり、脳・神経系の可塑性(柔軟性)が高い方が技術や調整力の習得が有利だと言われています。

例えば、20歳前後の人が何らかの技術を習得する時、頭で動きを理解して体で実行します。

しかし、10歳ぐらいまでの子供は見たまま感じたままのイメージに従って体全体で動きを吸収します。

その可塑性が高い時期、ゴールデンエイジが10歳ぐらいってことです。

まとめ

サッカーには技術はもちろん必要です。しかし技術だけでは勝てません。

腕立て伏せが1回もできない高校生も中にはいます。

技術とともに身体能力はサッカー選手にとって不可欠です。

もし小さいころからサッカーを始めるのであれば、様々なダイナミックな動きを取り入れてみてはいかがですか?

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