GK Atsuyaのブロブ(選手兼サッカーコーチ)

スマホで『ゴールキーパー』と『サッカーコーチ』が成長するために

GK

【GKを観察する4つのポイント】

投稿日:

世の中には数えきれないほどのゴールキーパーがいます。

そのゴールキーパー達を観察する時に、

技術的に能力が高いのか・・・

戦術理解度が高いのか・・・

フィジカル的に圧倒しているのか・・・

メンタルが安定しているのか・・・

 

目の前にいるゴールキーパーのためにも

観察するポイントを整理していきましょう!

こんにちは、Atsuyaです。

本日は【GKを観察する4つのポイント】というテーマでブログを書いていきたいと思います。

GKを観察する4つのポイントはこちらです👇

4つのポイント

  • 技術
  • 戦術
  • フィジカル
  • メンタル

 

では、これら4つを詳しく解説していきます。

技術

 

まず初めにゴールキーパーにおける「技術」について解説していきます。

 

結論から申し上げると、技術は自分自身(GK)とボールの関係です。

すなわち、いかにゴールキーパーがボールを正確に扱えるか、を示しています。

例えば、ボールを掴む動作であるキャッチング、高いボールを捕るための技術であるハイボールなどです。

*ここでは高いボールをキャッチするだけなのでクロスボールではなくハイボールと書いています。

こちらは、クロスボール(ハイボール)について解説している記事になります👇

意識さえ変えればクロスボールは楽勝!「最高到達点」ではなく「相手より先に触ること」を意識しよう!

GKの技術例

 

  • キャッチング
  • ダイビング
  • ハイボール
  • パンチング
  • 角度を変える弾き方
  • 方向を変える弾き方
  • キック
  • コラプシング

などなど・・・

 

これらの技術を身につけるためには、技術の発揮の仕方を理解しなければいけません。

多くのGKコーチが書籍やブログ、オンライン講義、YouTubeなどで発信しているので簡単に見つけられると思います。

おすすめの書籍を紹介しているブログがあるのでリンクを張っておきます。

是非、ご覧ください👇

上手くなりたいGKのために!練習ができない時こそインプットを!~GKに読んでほしい書籍7選~

 

15歳までには、GKの技術を理解したいですね。

戦術

続いては、戦術です。

戦術というと、1-4-4-2や1-3-5-2などのフォーメーションを想像してしまう人もいると思います。

しかし、ここでいうゴールキーパーの戦術とは、

自分とボール、そして相手、スペース、味方との関係を理解できているかです。

どれだけキャッチングやダイビングの技術(ボールとの関係)が上手くても、

その技術を発揮する場面(シチュエーション)を理解しなければいけません。

そして、そのシチュエーションを理解するためには、

相手、スペース、味方を認知しなければいけません。

例えば、クロスボールや1vs1では、

  • ボール保持者にプレッシャーがかかっているのか
  • エリア内にスペースがあるのか
  • 味方のサポートがあるのか

その状況を理解し、その状況に応じた適切な技術を発揮しなければいけません。

技術を発揮するためには?

 

ゴールキーパーが戦術を理解するためには、多くの試合を見ることや、自分の試合映像の振り返りが必要です。

つまり、サッカーを理解しなければいけません。

ゴールキーパーは特別なポジションだが、

サッカーにおいて11人中の一人、8人中の一人であることには変わりません。

フィールドプレーヤーと同様にサッカーも勉強していきましょう。

 

フィジカル

「戦術」の部分でゴールキーパーはチームの一員(11人中の一人)と書きましたが・・・

 

とはいえ、ゴールキーパーはある程度、フィジカル的な能力が必要です。

筋肉がたくさんあって、高く飛べれば良いというものではありません。

 

僕の中でGKの必要なフィジカル的な能力は、以下の3つです👇

  1. コーディネーション
  2. SAQ
  3. パワー

 

コーディネーション

 

コーディネーションとは、以下の画像が示す能力です👇

引用:https://soccermama.jp/715

この7つの能力は12歳ぐらいまでに向上させたいですね。

しかし、12歳を過ぎてもやる価値はあると思うので、ウォーミングアップなどに取り入れてみてください。

SAQ

 

SAQとは・・・

SAQトレーニングという名称は、スピード、アジリティ、クイックネスの頭文字(下記参照)に由来します。

  • S=Speed: スピード (重心移動の速さ)
  • A=Agility: アジリティ (運動時に身体をコントロールする能力)
  • Q=Quickness: クイックネス (刺激に反応し速く動きだす能力)

引用:http://www.nisaq.com/about/training.html

皆さんも聞いたことがあると思いますが、SAQはヨーロッパの選手に比べて日本人が得意な動作だと言われています。

これはゴールキーパーにも同様のことが言えると思います。

ラダーなどを用いてSAQの能力を高めていきましょう。

パワー

 

パワーとは、単に強い力を発揮することではありません。

パワーとは、一定の時間に筋肉が発揮する力学的エネルギーのこと。

パワーは力×動いた距離を時間微分したもの、

つまり時間当たりの距離。筋肉が一定の力を発揮している場合には、

力×速度=パワーという計算になる。

引用:石井直方の筋肉の科学 ハンディ版

簡単に言うと、いくら力があってもスピードがなければ使えないし、

逆にいくらスピードがあっても物理的に力が弱ければパワーは弱いです。

各競技に応じて力と速度のバランスは異なります。

 

スポーツ選手に必要な筋肉について以下のブログで解説しているので、是非ご覧ください👇

使えない筋肉を大きくして満足するな!SSCをして最大限のパフォーマンスを!

メンタル

 

最後にゴールキーパーについてのメンタルについて解説していきます。

先に結論から申し上げると、ゴールキーパーのメンタルを強化することは難しいです。

 

 

GKコーチができること

しかし、指導者としてゴールキーパーにできることがあります。

以下のツイートをご覧ください👇

【自粛期間での学び:GKコーチとして】

選手に
①挑戦させる
②失敗させる
③立ち直るようにする
④もう一度挑戦させる
⑤成功する
⑥成長する

もちろん、GKの技術を理解させること、身につけることも大切。
「させる」という表現が適切かどうか…

つまり、ゴールキーパーのメンタルが崩れ落ちたときに

上手く立ち直らせるようなことができるかが重要です。

したがって、何もない状態からゴールキーパーのメンタルだけを強化することは難しいと思います。

まとめ

本日は『GKを観察する4つのポイント』というテーマでブログを書いていきました。

もう一度、おさらいしましょう!

 

4つのポイント

  • 技術
  • 戦術
  • フィジカル
  • メンタル

 

世の中には数えきれないほどのゴールキーパーがいます。

そのゴールキーパー達を観察する時に、

技術的に能力が高いのか、

戦術理解度が高いのか、

フィジカル的に圧倒しているのか、

メンタルが安定しているのか、

多くの観察ポイントがあります。

目の前にいるゴールキーパーのためにも

観察するポイントを整理して、良い方向に導いていきましょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。

参考

NISAQ – 特定非営利活動法人日本SAQ協会

-GK

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

選手の怪我を知るのもGKコーチの仕事

こんにちは、Atsuyaです。 先日このようなツイートをしました。 結論から申し上げると、 「GKコーチはGK選手の些細な怪我を見落としてはいけないこと」です。 そして些細な怪我を見つけるためには、正 …

フットセーブもセカンドアクションが大事 @獨協大学

手・足・顔・腹、痛くくても死にそうでもゴールを死守しなければならない。 それがゴールキーパーというポジションだ。 こんにちは、Atsuyaです。 本日は2019年9月17日に獨協大学でGKトレーニング …

試合に向けた前日トレーニング @獨協大学 2019/8/27

皆さんは試合前日のトレーニングでは何を意識していますか? また、試合まではどのように過ごしていますか? 「こんなことしてるよ!」って教えてくれる方がいましたら、お手数ですが以下のtwitterからDM …

全員が同じ練習を行う必要性とは?GK一人ひとりが上手くなるために。

こんにちは、Atsuyaです。 本日は「GKが毎回、同じトレーニングを行う必要があるのか?」についてブログを書いていきたいと思います。 先日、以下のようなツイートをしました。 結論から申し上げると、 …

【GKのお父さん、お母さんの悩み】小学生は『ゴールキーパー』だけをさせるべきなのか?

お父さん:「今日の試合、○○(息子)がずっとゴールキーパーをやってたな」 お母さん:「最近○○がゴールキーパーをやりたいって言ってるのよ。GKに絞ったほうがいいかしら・・・」 お父さん:「まだ小学生だ …

AtsuyaのTwitter