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【海外では当たり前!ネガティブステップ(インナー)ダイビングをマスターしよう!】

投稿日:

こんにちは、Atsuyaです。

本日は『海外では当たり前!ネガティブステップ(インナー)ダイビングをマスターしよう!

ん???

ネガティブステップダイビングってなんだ?

普通のダイビングなら分かるけど・・・

では、初めに普通のダイビングとネガティブステップの違いについて、

簡単に説明していきましょう!

■ダイビングとネガティブステップダイビングの違い
  • ダイビング:足幅を肩幅ぐらいの広さの構えから、ボールに向かって足を出し、地面を踏み切り、ボールへアプローチする方法
  • ネガティブステップダイビング:足の幅がやや広め(ワイドスタンス)の構えから、足を「内側」にしまって、地面を踏む切り、ボールへアプローチする方法

 

動画でも違いを確認してみましょう!

地面を踏み切る時の足の動きをよく見てくださいね。

 

ダイビング

 

ネガティブステップダイビング

今回のブログではネガティブステップ(インナー)ダイビングについて詳しく解説していきたいと思います。

本日の概要はこちらです👇

  • ネガティブステップダイビングのやり方
  • ネガティブステップを使う場面
  • 具体的なトレーニング方法

 

では、深堀していきます。

ちなみに、ネガティブステップダイビングをインナーダイビングということもあります。

ネガティブステップダイビングのやり方

ネガティブステップダイビングを行うためにはワイドスタンスで構えなければいけません。

では、ワイドスタンスとは何なのか・・・

以下のツイートをご覧ください👇

【アリソン:ワイドスタンス】
①至近距離からのシュートはワイドスタンスが基本
②プレジャン時に踏込足を内側にする事で重心を倒すスピードを上げる
③重心移動しながら、近いボールには踏込まずコラプシング、遠いボールには、踏込んでダイビング

海外は距離でスタンスを変える!
練習あるのみ!

アリソン選手はプレジャンプの最中に跳ぶ方向が決まっていて、ジャンプし終える時には飛びたい方向の足が内側に入っています。

つまりネガティブステップダイビングのやり方は

構え方:肩幅よりやや広め(ワイドスタンス)

やり方:ダイビングしたい方向とは逆の方(ネガティブ方向)に足を閉まってダイビングする

 

アリソン選手のように、あえて大きなプレジャンプをすることで素早く反応することができます。

逆にワイドスタンスでは移動が素早くできません。

ネガティブステップダイビングを使う場面

ネガティブステップダイビングでは「重心移動」が小さいため、通常のダイビングよりも素早く反応することができます。

逆に通常のダイビングでは、「重心移動」を利用して踏み切ることができるため、遠くに飛ぶことができます。

そのためネガティブステップダイビングは主に近距離のシュートに対応するために使われます。

例えば、クロスボールからのヘディングシュートやペナルティエリア内からのシュートに反応する時です。

以前Twitterで👇のような質問を受けました。

足をしまうとどういったやりやすさがあって、どのような場面で使うのでしょう??

 

それに対する回答がこちらです👇

 

体の重心が移動しないため素早くボールにアプローチできます。 通常のダイビングは足を斜め前に出すため重心が移動します。その結果遠くのボールに触ることができます。しかしボールに到達するまで時間がかかります。 足をしまうことで重心移動の時間をなくし、さらに地面を踏み切ることができます。

まとめると・・・

使う場面:シューターとの距離5.5m〜18m(GKの反応レベルによる)

セーブできる範囲:約5m

 

具体的なトレーニング方法

最後にネガティブステップダイビングの基本的なトレーニング方法を解説していきます。

このトレーニングでネガティブステップダイビングを確実に身につけることができたら、

後はどんなトレーニングをしても大丈夫です。

人数

1vs1GK

やり方
  1. GKの足と足の間にラダーを置く
  2. 配球者が方向を指定し、ボールを蹴る
  3. GKは足を内側にしまい、地面を踏み切りダイビングを行う
ポイント
  • 真横に倒れるイメージ
  • 進行方向とは逆の足でも地面を蹴る
  • 手は体の横に置く

 

人数

1vs1GK

やり方
  1. GKの足と足の間にラダーを置く
  2. 配球者が方向を指定せずに、ランダムでボールを投げる
  3. GKは足を内側にしまい、地面を踏み切りダイビングを行う
ポイント
  • 真横に倒れるイメージ
  • 進行方向とは逆の足でも地面を蹴る
  • 手は体の横に置く

 

人数

1vs1GK

やり方
  1. GKはシューターとの間合いを詰める
  2. 配球者が方向を指定せずに、ランダムでボールを蹴る
  3. GKはプレジャンプでワイドスタンスになる
  4. 足を内側にしまい、地面を踏み切りダイビングを行う
ポイント
  • 前の移動を素早く
  • 真横に倒れるイメージ
  • 進行方向とは逆の足でも地面を蹴る
  • プレジャンプのタイミングを合わせる
  • 手は体の横に置く

まとめ

本日は『海外では当たり前!ネガティブステップ(インナー)ダイビングをマスターしよう!』についてブログを書いていきました。

ネガティブステップダイビングのまとめです👇

構え方:肩幅よりやや広め(ワイドスタンス)

やり方:ダイビングしたい方向とは逆の方(ネガティブ方向)に足を閉まってダイビングする

使う場面:シューターとの距離5.5m〜18m(GKの反応レベルによる)

セーブできる範囲:約5m

ほとんどのゴールキーパーはネガティブステップダイビングを知らず知らずのうちにやっています。

知らなくてもシュートを止めることはできますが、知っていればもっとシュートを止めることができます。

ゴールキーパーの基本技術を頭で理解し、身体に染み込ませていきましょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

参考書籍

ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」


ドイツに学ぶ最強GKの育て方 (B.B.MOOK1423)

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