「いや~、今のキャッチできたわ・・・」
「パンチングで逃げてれば失点しなかったのに・・・」
こんにちは、Atsuyaです。
7月19日に獨協大学でGKトレーニングを行ったので、具体的な内容をブログに書いていきたいと思います。
7月のトレーニングのテーマは「クロスボール」です。
そして今回のトレーニングのねらいは「キャッチングとパンチングの判断」です。
パンチングをするかしないかの判断で大切なことは「最初から決めないこと」です。
具体的な理由とともにトレーニングの解説していきます。
W-up
- テニスボールリフティング
- パンチング
- キャッチorパンチ(マーカー)
- 二つボールを使ってキャッチorパンチ
- マイナスのボールを想定した脚の運び方→正面キャッチ
トレーニング
- 密集エリアを想定したクロスボールの処理
- 巻いてくるボールに対してのクロスボールの処理
W-up
テニスボールリフティング
試合ではサッカーボールしか使わないんだから、サッカーボールでトレーニングする。
このようなことをいう人もいますが、僕はサッカーボール以外のボールも使ったほうが良いと思います。
様々な種類のボールを使うことのメリットもあります。
テニスボールやサッカーボール、メディシンボールなど色々な種類のボールを使うことで脳は退屈しなくなります。脳に強い刺激を与えることで、技術の習得スピードも速くなります。
パンチング
冒頭でも解説しましたが、パンチングで大切なことは「 最初から決めないこと 」です。
上手い選手はギリギリで判断を変えることが出来ます。
まずはボールをキャッチすることを意識する。これはダイビングでも共通です。
密集したエリアに飛び込む場合だったり、身体のバランスが崩れた際にパンチングに切り替えます。
僕が中盤の選手で上手いなと思う瞬間は、高いボールが上がってきたときにギリギリまでヘディングするかコントロールするかを決めれることです。
高いボールがきた時にヘディングしか考えていない選手は相手が来ても来なくてもヘディングでクリアします。
しかし上手い選手は最後の最後で最適な判断をします。
キーパーも一緒だと思っています。
最後の最後までキャッチするかパンチングするか迷って大丈夫。
腕を上げている最中に判断しても構いません。
キャッチorパンチ(マーカー)
ギリギリまで判断する状況を作ると、パンチングで腕を振ることはできません。なぜならばボールをキャッチングする時は腕は降らないからです。
ここでパンチングの技術が初めてでできます。
☑パンチングで意識してほしいこと
- 腕を振らない(解説済み)
- 腕を引くことはOK!
- 腕をひねる
腕を引くことはOK!
腕を引いても良い理由はハイボールをキャッチする動作と似ているからです。
ハイボールを処理する時、GKはジャンプしてキャッチします。腕で少し反動を使うものの、お腹の辺りから腕を振り上げ、おでこの斜め上あたりでキャッチしますよね。基本的にこの動きだけでOKです。
キャッチングでわざわざ腕を振ることはないですよね。
パンチングに切り替える時は肘を曲げて腕を少し引いてください。
そうすれば空ぶることなく腕をしっかりボールにミートすることが出来ます。
腕をひねる
親指を内側に入れてような感じでひねると上手くできます。
この日のトレーニングでは、輪ゴムで例えてみました。
輪ゴムをまっすぐ伸ばすより、何回かねじって伸ばした方が、ねじりを元に戻す力が加わるので威力が上がりますよね。
パンチングも一緒で、肘を引くときに親指を外側に捻り手のひらを上に向けるように返して、腕を伸ばしボールに当てる瞬間に親指を内側に入れてあげるとボールにパワーが伝わります。
腕を振っていないので、空ぶることはないと思います。
二つボールを使ってキャッチorパンチ
先ほどのマーカーを使ったw-upの応用です。
二つのボールでハイボールの処理を行なっている時に、途中で「パンチ」と言います。その時にGKはパンチングをするだけです。
ジャンプしようとしている時に合図してあげると、GKが腕を振らずにパンチングする状況を作ってくれます。
マイナスのボールを想定した脚の運び方→正面キャッチ
ファーサイドへの移動はボールに向かう脚から動かします。
GKがクロスボールに出ることが出来ずマイナスのボールに対応する時も一緒です。ボールに向かう脚から動かしてください。
1歩目を反対側の脚から動かしてしまうと、その1歩が無駄になります。
たかが1歩、時間にしたら1秒もない、距離にしたら10cmぐらいかもしれないがその1歩が命取りになります。いきなりやってできることではないので、毎回のトレーニングで意識していきたいと思います。
トレーニング
密集エリアを想定したクロスボールの処理
高いボールを処理するだけだったらわざわざ難易度を上げてまでジャンプしてキャッチしなくてもいいです。
しかしサッカーには相手がいます。GKにも相手がいますし、味方もいます。そんな中で「キーパー」とコールしたならば絶対にボールに触らなければなりません。
したがって、クロスボールは相手より先に触ることを意識します。相手より先に触ることがあった上でパンチングの技術が活かされます。
このトレーニングは、クロスボールを処理した後にポジション修正を行い、シュートに対応することです。
巻いてくるボールに対してのクロスボールの処理
コーナーキックでインサイドで巻いてくるボールでもGKから逃げていくボールでも基本的に同じポジションに立ちます。
結局落下地点を見極めればいいだけですし、その点に対して最短距離で行けばいいので基本的には同じポジションに立ちます。
このトレーニングではインサイドで巻いてくるボール蹴るキッカーでもゴールライン上には立たないと伝えました。
身長が小さいGKにしたら「怖い」と思います。ですが落下地点を正確に予測し、正しく脚を運ぶことができれば小さくても勝てます。小さいGKこそ正しく正確な技術を身につけることが大切です。
まとめ
パンチングをするかしないかの判断で大切なことは「最初から決めないこと」です。
最後の最後までキャッチするかパンチングするか迷って大丈夫。腕を上げている最中に判断しても構いません。
ギリギリまで判断することによって、パンチングで腕を振る必要がなくなります。腕をひねることが重要になります。
腕を引き肘をひねることで、小さい動作で大きな力を発揮できます。
クロストレーニングの反省
ボールが人数分しかないためパンチングなどを連続で行うとボールがなくなってしまうことがありました。そのためスムーズにトレーニングを進めることができないこともありました。
トレーニング後にGoogleフォームを使ってアンケートを実施しましたが運動量が少ないという結果がでました。
アスリートである以上毎回の練習で一定の運動量を保つ必要があるため、適切な運動量を確保していきたいと思います。