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「GKの9割は準備」首を振らずにエリア内を把握しろ!@獨協大学 2019/7/16

投稿日:2019年7月17日 更新日:

失点したくてするGK は一人もいない。

ミスには何かしらの理由が絶対ある。

いや、準備していればこんな失点はしなかった。

なんて事のないボールだったのに、、、

こんにちは、Atsuyaです。

7月16日に獨協大学でGKトレーニングを行ったので、具体的な内容をブログに書いていきたいと思います。

7月のトレーニングのテーマは「クロスボール」です。

そして今回のトレーニングのねらいは「エリア内の状況確認」と「それに伴う体の向きとポジショニング」です。

つまり「準備」の重要性をトレーニングに全体を通して選手たちに伝えました。

トレーニングの流れがこちらです。

W-up

  • ハイボールW-up
  • 正面キャッチ→サイドステップ→ハイボール
  • 切り返しクロスステップ→バウンドボール→クロスステップを使ったハイボール

トレーニング

  • エリア内の状況確認とそれに伴う身体の向きを意識したトレーニング
  • ニアサイド&ファーサイドにも対応できる身体の向きを意識したトレーニング
  • ゴールを二つ使ったクルスボールの処理

W-up


ハイボールW-up

3人でボールを2つ使ってハイボールのW-upを行いました。

トレーニング前は身体をしっかり温めましょう。

リズミカルに3人で同時に出来るので時間の短縮にもなります。


正面キャッチ→サイドステップ→ハイボール

クロスボールはサイドステップで合わせることも必要です。時々、すべてのクロスボールの対してクロスステップで処理するGKがいます。

自分に向かってくるボール、なおかつ身体を安定させてクロスボールの処理を行いたい場合はサイドステップを使うことが有効です。

細かいサイドステップでボールにアプローチし、最後の一歩でジャンプするためにクロスステップを使う感じですね。


切り返しクロスステップ→バウンドボール→クロスステップを使ったハイボール

でもやっぱりクロスボールではクロスステップを使う場面が多いです。特にファーサイドにボールが上がってきたらクロスステップを使います。

さらに今はキッカーのレベルを上がってきて、ボールの起動が上手く読めないことがあります

これはしょうがないです。GKの対応力を上げるしかないです。

そこで必要なのはボールから目を切らさないことです。ボールから目が切れないようにステップを変えることを意識しました。

そして前回トレーニングで学んだ、ファーサイドにステップで脚を運ぶ時はボールに向かう脚から動かすことを復習しました。


トレーニング


エリア内の状況確認とそれに伴う身体の向きを意識したトレーニング

このトレーニングのポイントは身体の向き目の動きだけで中の状況を確認することです。

首を振ることは最低限に抑えようと伝えました。

中にいる人が黄色か赤のコーンを上げるのでボールの移動中に確認し色を答えます。

このトレーニングではボールを配給する人がキャッチしてから投げるという流れです。しかし試合中はダイレクトでクロスを上げてくることもありますよね。

必ず相手がファーストタッチをすると思って中の状況を確認すると、予想外のボールがゴールに来て失点してしまう可能性があります。

例えば、小池選手のシュートにもGKは対応しなければなりません。👇

ちなみに、僕はカミンスキー選手がめちゃくちゃ好きです。

理由は2つあって僕自身がジュビロファンあることと、カミンスキー選手のキャッチングに惚れているからです。(笑)

ひとまず置いといて(笑)

次に行きたいと思います。


ニアサイド&ファーサイドにも対応できる身体の向きを意識したトレーニング

正面キャッチをした後、サイドラダーを行います。

サイドラダーを終えた後、身体の向きはサイドのボールに正対しなくなります。

その状態からニアサイド、ファーサイド両方のボールに対応します。

本来であれば人間と同じサイズのバルーンを使いたかったのですが、、、

9月ごろに買えたらいいなと思っています。


ゴールを二つ使ったクルスボールの処理

今日のトレーニングのまとめとしてゴールを二つ使ってクロスボールの処理を行いました。

選手達に「ミスしてもいいから積極的にチャレンジして!」と伝えました。

普段と違う身体の向きや足の運び方を行っているのでミスするのは当然です。

身体の向きや脚の運び方だけではなく、セカンドボールへの対応も意識させました。GKがパンチングしたボールにも対応しなければなりません。

僕もFW役として参加しました。(笑)


まとめ

今回のトレーニングでは 「エリア内の状況確認」と「それに伴う体の向きとポジショニング」 をねらいとしてトレーニングを行いました。

トレーニングのテーマは「クロスボールの処理」でしたが、選手にクロスを蹴ってもらったりボールを投げてもらうことも大事だなと思いました。

「配給」もGKトレーニングの大事な要素です。

次回は「クロスボールにおけるキャッチングとパンチングの判断」についてトレーニングを行うと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

ちなみに7月のクロスボールに関するトレーニングの順番はこちらです。

  1. 「正しい落下地点の予測」と「相手より先にボールを触ること」(7/2)
  2. 「身体の向き」と「足の運び方」(7/9)
  3. 「エリア内の状況確認」と「それに伴う体の向きとポジショニング」 (7/16)

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