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ダイビングの原則はボールを奪うこと!

投稿日:2019年12月7日 更新日:

小学生や中学生、または大学生や社会人ゴールキーパーに技術指導をする時があります。

その時にこんな質問をされます。

 

「ダイビングで遠くに飛ぶためにはどうすればいいのか?」

 

 

答えはブログ等で解説していますが、

以下のことを意識することができればダイビングは遠くに飛べます

 

  • 進行方向と逆の足からの体重移動を意識する
  • 大股で踏み切りすぎない
  • 手、肘、肩など身体全体を伸ばし切る
  • できるだけ早くボールに触るために、前へアプローチする
  • 浮き玉の場合は、飛んだ瞬間に上の膝をお腹にくっつけるイメージ

 

とりあえずこれさえ意識してもらえればダイビングで遠くに飛ぶことができるでしょう。

 

今日のブログではここからが本題です。

「なぜダイビングで遠くに飛ぶんですか?」

 

結論から申し上げると、「ボールを奪うため」です。

そして攻撃につなげるためです。

相手からボールを奪うために、相手の足下にフロントダイブで飛び込んだり、横っ飛びでボールをキャッチするのです。

そして相手からボールを奪うためには「勢い」が必要です。

では、その勢いはどこから生まれるか。

そう。「前への意識」です。

これを「ボールへアタックする」とも呼びます。

前への意識を持ちボールを奪いにいくことができたら、

ボールに対して力強くアプローチすることができます。

今回のブログではダイビングの原則を解説し、具体的なトレーニング方法も紹介していきます。

本日の概要はこちらです👇

overview

1.ボールを奪うダイビングの3つの原則

2.フロントダイブがGKの基本

3.具体的なトレーニング方法

では、深堀していきます。

1.ボールを奪うダイビングの3つの原則

ボールを奪うダイビングを行う際に、以下の3つの原則を意識してください。

ボールを奪うダイビングの3つの原則

・ボールを最速で触れる「点」を見極める

・その点に対して「最短距離でアプローチ」する

・最短距離でアプローチするために体を伸ばす

 

ボールを最速で触れる「点」を見極める

まず初めに、シュートに対してゴールキーパーが最速で触れるポイントを見極める必要があります。

これは空間認知能力も多少必要ですが、前への意識があれば問題ありません。

以下の動画をご覧ください👇

このトレーニングでは人形を設置し、とにかく前でアプローチすることを意識しました。

人形を相手FWと想像し、絶対に触らせないことを意識してダイビングキャッチを行いました。

そうすることによって、最速で触れる点を見つけることができるようになります。

この人形について詳しく知りたい方は以下のリンクからご確認ください👇

サッカー フットサル フリーキック練習 人型壁 ダミー人形 (単品(1体))

 

サッカー フットサル フリーキック練習 人型壁 ダミー人形 (3体セット)

 

その点に対して「最短距離でアプローチ」する

そして最速で触れるポイントを見つけることができたら、最短距離でアプローチしましょう。

ダイビングにおいてボールへのアプローチを決定づけるのは進行方向のつま先です。

先ほどの動画です👇

こちらのダイビングでは前へアプローチしているため、つま先の方向は前になっています。

では、次の動画をご覧ください👇

☝の動画のダイビングにおいて、最短距離で触れるポイントは横です。

したがって、つま先の方向は横を向いています。

したがって、つま先を触るポイントに向けてダイビングを行うことで最短距離でボールへアプローチできます。

 

最短距離でアプローチするために体を伸ばす

最短距離でアプローチする際に意識してほしいことは、体を伸ばし切ってボールへアプローチすることです。

体が「くの字」の状態でボールに触れても、それは最短距離ではありません。

体を伸ばし切れば、もっと前でボールに触ることができます。

先ほども書いたように、前への意識があればダイビングに勢いが増し、

力強くダイビングすることが可能です。

以下のツイートの動画をご覧ください👇

シュテーゲン

ステップは重要。でもステップを運ぶ時間がない時はダイビングがベスト。

足曲がってないし、身体ブレてないしこのフォームはお手本。

ツイートの通り、可能な限り体をまっすぐにしてボールを奪いに行きましょう。

普段から体をまっすぐにしてボールにアプローチしていれば、シュテーゲン選手のように

届くか届かないかのギリギリのボールに対応することができるでしょう。

2.フロントダイブがGKの基本

よくダイビングは斜め前へアプローチしろ!という言葉を聞きます。

極端な話、僕は「とにかく前へアプローチしろ!!!」って言います。

もちろん、全てプレーで前にアプローチすることが正解ではないです。

しかし前への意識があれば、力強くボールにアプローチできるため、

強いシュートにも対応できます。

そして前へアプローチする習慣を身に着けたければフロントダイブがお勧めです。

フロントダイブは1vs1の状況でよく使われますが、

実はゴールキーパーに必要なアタックの意識(前への意識)がかなり組み込まれています。

極端な話、クロスボールの処理でもアタックの意識が必要です。

クロスボールでは「最高到達点」でキャッチしろと言われることもありますが、

実は違います。

クロスボールの対応で意識することは、「最短距離でボールに触れるポイントを見極めること」です。

そして「相手より先に触ること」を意識します。

以下のブログで詳しく解説しているので興味のある方はご覧ください。

意識を変えればクロスボールの処理は楽勝!『最高到達点』ではなく、『相手より先に触ること』を意識しよう!

3.具体的なトレーニング方法

最後にダイビングの原則を身につけるための具体的なトレーニングを紹介します。

具体的なトレーニングメニュー

・片膝立ちフロントダイブ

・フロントダイブ

・RECOIL360を使ってダイビング

・同一方向の起き上がりからのフロントダイブ

片膝立ちフロントダイブ

先ほども紹介しましたが…

このトレーニングでは絶対に人形には触らせない!という意識でダイビングを行ってください。

そして進行方向の足にしっかりと重心をのせてダイビングを行ってください。

そうすれば、地面を蹴ることができため遠くに跳べることができます。

 

フロントダイブ

こちらのトレーニングも先ほど紹介しましたが、

このトレーニングで意識してほしいことがもう一つあります。

それは動き出しの1歩目を前に出すことです。

以下のツイートをご覧ください👇

『早いアプローチ』

ブレイクアウェイでの飛び出しなどで、一歩目が

「後ろ」

方向になっていませんか?
より早くアプローチするために、1歩目から前に前進できるような準備、予測、構えなどを意識することが大事だと考えています。

速くボールへアプローチするためには1歩目を前に出す必要があります。

基本中の基本の動作ですが細かいところまで意識してトレーニングを行いましょう。

RECOIL360を使ってダイビング

こちらはSKLZ(スキルズ) トレーニング用 陸上 トレーニング ゴムバンド リコイル360 001328 【日本正規品】という器具を腰に巻いてトレーニングを行います。

後ろへ引っ張られるため、踏み込みをかなり意識する必要があります。

しっかり踏み切れないと空中に浮いている時にバランスを崩して着地に失敗してしまう可能性があるので気をつけてください。

同一方向の起き上がりからのフロントダイブ

こちらは起き上がりからのフロントダイブです。

セカンドアクションの際も一緒で、いかに速くボールへアプローチできるかが肝心です。

そして速くボールへアプローチするには起き上がり方を知らなければなりません。

同一方向の起き上がり方はこちらです👇

  1. ダイビングした後、上の足をクロスさせる
  2. クロスしたほうの足と下の手を使って状態を少し上げる。
  3. 状態を少し上げたほうの足でも踏み切れるし、2歩目の足でも踏み切れるようにする

以下のブログでは、同一方向と反対方向の起き上がり方を解説しています👇

興味があれば、是非ご覧ください!

何のために起き上がる?起き上がりの1歩目、2歩目で勝負が決まる!@獨協大学 2019/9/11

まとめ

今回は『ダイビングの原則はボールを奪うこと!』ということをテーマにブログを書いていきました。

ダイビングで飛距離を伸ばす方法はたくさんあります。

単純なことですが、筋力をつけて体の使い方を上手くすれば飛距離は伸びます。

しかしゴールキーパーにおいて、「なぜダイビングする必要があるのか」を考えなければなりません。

僕自身は「ボールを奪うため」だと思っています。

もちろん他にも様々な考え方があると思います。

一番大切なのは、それぞれのゴールキーパーがしっかり「考えること」だと思います。

そして様々なトレーニングを行い自分自身にあったトレーニングを見つけるべきでしょう。

最後にダイビングのトレーニングを紹介しているブログがあるので是非ご覧ください👇

現在一番読まれている記事です!!!

ダイビングに特化!二人で出来る自主トレ15選!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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GKはOFFのテクニックを学べ!北埜洋一氏の『サッカーゴールキーパー トレーニングメニュー集』を読んでみた

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