「あなたはなぜGKを始めたのですか?」
「生まれ変わってもまたGKをやりたいですか?」
日本ではじゃんけんが弱かったり、足が遅かったりするとGKをやらされることが多いです。GKは11番目のポジションと言われている。でも背番号は1番。
そんな「矛盾」や「孤独」と戦っている。
しかし、一番やりたいと思えるポジションになってほしい。
サッカーのGKでなくても・・・
こんにちは、Atsuyaです。本日は 2001年2月に発売された、増島みどり氏 の『 ゴールキーパー論 (講談社現代新書) 』 を読んだので感想をブログで書いていきたいと思います。
以下の3つの観点でブログを書いていきたいと思います。
- どんな内容の本なの?
- 本の構成
- 感想、おすすめの章は?
どんな内容の本なの?
この本を一言で表現するならば、サッカーGKだけではなく、サッカー以外のGKに関する心理や技術について書かれている本です。
僕自身今まで、サッカーのGK本ばかり読んでいたので・・・
他の競技のGKには興味がなかったのですが、読んでみたら各競技のGKの相違点を見つけることができました。
例えば、アイスホッケーのGKはサッカーのGKより「孤独」を感じやすいと言われている。
サッカーのGK、アイスホッケーのGKでもシュートに反応することは変わらない。
サッカーのGKは、味方に指示を出し、どうやってゴールを守るのかを考えることができます。したがってシュートを打たれたとしても、そのシュートが予想通りであれば問題ない。むしろ想定内である。
サッカーのGKはディフェンスをコントロールすることができます。
しかしアイスホッケーでは、基本的に指示が通らない。また試合の展開が早いため、指示を出したところで味方が指示通りに動いてくれるかわからない。
そのためアイスホッケーのGKはディフェンスがどう動くかによって自分のプレーを変えなけなければならない。言い換えると、ディフェンスに合わせたプレーをしなければなりません。
アイスホッケーは常にリアクションということである。
さらにGKの歴史についても知ることができました。
例えば、GKグローブがない時代では、滑り止めの役割として、砂糖を手にまぶしたり、コカ・コーラを手にかけていたそうです。
本の構成
下に本の目次を載せました。👇
章ごとに話が完結されているので、どの章から読んでも内容が理解できます。
序章:なぜ「GK」なのか
第一章:サッカー ディド・ハーフナーの「球体の手」
第二章:ハンドボール 橋本行弘の「空間占有論」
第三章:アイスホッケー 春名真仁の「蝶の構え」
第四章:ホッケー 高橋潤の「勇気という名の才能」
第五章:水谷真大の「水空二次元の世界」
第六章:異種GK対談 ディド・ハーフナー vs. 春名信仁
終章:松永成立「最後尾からの風景」
ゴールキーパー論 (講談社現代新書) 目次より
この本を読む前は、僕は他競技のGKについてあまり興味がありませんでした。
正直なところ、松永さんとディド・ハーフナー(日本で活躍したGKコーチ)の章だけ読む予定でした。
序章☛第一章 ☛ 終章 ☛ 第六章 だけ読もうかな~って思っていました。
しかし、第六章の異種GK対談を読んだ後、アイスホッケーのGKのことを知りたいと思ってしまったので、第三章を読みました。
結局、なんだかんだで全部読みました。(笑)
なので、僕が読んだ順番は、序章☛第一章 ☛ 終章 ☛ 第六章 ☛ 第三章 ☛ 第四章 ☛ 第二章 ☛ 第五章の順番で読みました。
各章で内容が完結しているのでどの順番で読んでも理解できると思います。
サッカー以外のGKの章を読むときは、YouTubeでその競技のルールやGKのスーパーセーブ集などの映像と一緒に見ることをお勧めします。
どうしても、文章だけではわからない部分があるので、そういう時は映像を通して理解しましょう。
僕が見た映像はこちらです👇
感想、おすすめの章は?
まず僕がおすすめしたい章は、 第五章:水谷真大の「水空二次元の世界」 です。
なぜこの章をお勧めするのかというと、僕自身、水球に関することを全く知らなかったからです。
例えば、水球ではパンツを二枚履くことが義務付けられているなど・・・(笑)
また、水面上では激しいシュートの打ち合いや華麗なパスワーク、見事なシュートストップなど素晴らしいプレーを見ることができます。
しかし、水の中ではもっと激しいプレーが行われているそうです。(笑)
詳しくはこのブログでは書けないので気になる方は、ぜひ読んでみてください。
この本にはGK技術以外の心理的な面についても多く書かれています。
GKは基本的に、フル出場することが前提です。体力も必要だし、忍耐力も強くなければなりません。
あなたはGKとして、どんなメンタルで試合や練習に臨んでいますか?
他の競技から、GKについて学んでみませんか?