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【ゴールキーパーに向いている性格】とは?

投稿日:

ゴールキーパーは前向きでポジティブな性格でなくて良い

ゴールキーパーに必要な性格は2つ

細かいところを妥協しない

ボールを怖がらない

これだけあれば充分だ

こんにちは、Atsuyaです。

本日は、『【ゴールキーパーに向いている性格】とは?』というテーマでブログを書いていきたいと思います。

 

先日、小学生ゴールキーパーの母親から以下のような質問を受けました👇

「小学生の息子がゴールキーパーをやっています。

息子はゴールキーパーでプロを目指しています。身長も高い方です。

しかし、ゴールキーパーをやるうえで性格的に弱い気がします。

ゴールキーパー必要な性格などはあるのでしょうか?

宜しくお願い致します。」

 

先に結論から申し上げますと、

ゴールキーパーに必要な性格は、

  • 細かいところを妥協しない
  • ボールを怖がらない

です。

今回のブログでは科学的な根拠はなく、あくまで僕の経験から導き出されたものになります。

皆様の一つの参考になれば幸いです。

本日の概要はこちらです👇

  • GKはなぜ「細かいところを妥協しない性格」が必要なのか?
  • GKにとって「ボールを怖がらない」のも性格のうちの一つ?
  • まとめ

では、深堀していきます。

ゴールキーパーはなぜ「細かいところを妥協しない性格」が必要なのか?

ゴールキーパー(以下GK)の皆さんならわかると思いますが、GKには本当に細かい技術がたくさんあります。

例えば、ポジショニングです。

 

僕自身、ポジショニングはキャッチングと同じぐらい大切な技術というか戦術だと思います。

 

試合中、GKは数センチ単位でポジション修正しなければなりません。

 

アリソンのセーブが非常に参考になります👇

アリソン
ポジション修正がうますぎる…
「必要な動きを必要な分だけ」

 

ボールが数m動いたからといって、ボールと同じぐらい動いてはいけません。

 

投稿者が言っているように、必要な分だけポジション修正をしなければいけません。

 

✅ゴールキーパーの細かい技術 クロスボール

またクロスボールが上がってくる場面では、

本的なポジショニング理論とは異なる位置で構えなければなりません。

 

基本的なポジショニング理論・・・ボールの位置を起点に、ニアポストとファーポストを結んだ中間地点に立つこと

引用:ゴールキーパー「超」専門講座 p74

 

さらに、ポジショニングだけではなく「体の向き」も重要です。

以下のツイートの動画が参考になります👇

クロスボールに対応する時に必要なこと

・フィニッシュ、フィニッシュを阻止するためのポジショニング

・落下地点の予測

・足の運び方

・ジャンプ動作

・キャッチングもしくはパンチングの判断

・判断したことの実行

にしても落下地点を読んでからの足の運び方がすごい…

 

クロスボールが上がってくる場面では、ゴール前の状況を把握し、

ヘディングシュートなどに反応できるような体の向きを保つ必要があります。

しかしクロスボールが直接ゴールに向かってくる可能性があるので、それにも対応できる体の向きが必要です。

すなわち、クロスボールではシュートの可能性を考慮しつつゴール前でのシュートに対応できるポジショニングと体の向きを常に考える必要あります。

 

1歩のずれが失点するのか失点しないのか、大きく左右します。

 

✅ゴールキーパーの細かい技術 ビルドアップ

またビルドアップをする場面では、ボールを持っている味方に対して基本的に寄ってサポートします。

しかし、ボールホルダーに対して身体を正対させ、直線的に寄ってしまったら、視野の確保ができなくなり、サイドに展開することが難しくなります。

以下のツイートの動画も参考になります👇

【GK:相手のハイプレスを超えるビルドアップ】

・相手を動かすコンドクシオン

・常にボールを蹴ることができるように、足の甲を使ってボールを運ぶ

・2vs1を作る

足元のテクニックはGKには不可欠だが 技術というよりかは戦術的な理解度が高くなければならない。

ビルドアップの時は、150度~180度の視野を確保しつつ、ボールを受けなければなりません。

このようにGKの技術には細かいことがたくさんあります。

 

 

この細かいところを突き詰められるかどうかがかなり重要です。

ポジショニングや体の向きなどめんどくさいって思ってしまうなら、ゴールキーパーには向いていないかもしれません。

GKのメンタルはフィールドプレーヤーとは若干異なる部分が存在します。

 

そのためGKの心理も理解しなければいけません。

✅ゴールキーパーの心理

 

「ゴールキーパーは10本のシュートを神がかりなファインセーブで9本止めても、単純なミスで1失点してしまったら悪者扱いされる」

これに似たような言葉をよく聞きますよね?

しかし、サッカーはミスがあって当然のスポーツって言われています。

GKはどのような心理状態を保てばよいのかわかりません。

そして、GKはこの矛盾の中で戦っています。

 

例えば、サッカーのリーグ戦で1年間失点しないということはほぼ不可能です。

 

【GKで大切なことは無失点ではなく、最少失点】

 

しかし、GKはこの不可能な目標のために毎日厳しいトレーニングをしています。

この不可能な目標達成には、細かいところを突き詰めなければならないのは当然です。

 

 

細かいことを突き詰めるためには『粘り強さ(GRIT)』が必要です。

また人生で成功するために必要な能力は粘り強さ(GRIT)とも言われいています。

以下の動画で解説しているのでご覧ください👇

ゴールキーパーにとって「ボールを怖がらない」のも性格のうちの一つ?

 

これは性格と言ってもいいのかわかりませんが、

GKには「ボールを怖がらない」性格が必要です。

 

当たり前のことですが「ボールが顔に飛んできたら嫌だな~」と思っていたらゴールキーパーは務まりません。

そんなGKにゴール前を任すことはできません。

 

では、「ボールを怖がらない性格」は指導者が意図的に作り出せるのでしょうか?

 

僕の考えは、

 

ボールを怖がらない性格にするのは難しい。ただ練習の仕方次第でボールへの恐怖心は無くせる

 

です。

✅「ボールを怖がらない」のは性格と言うか、先天的な能力?

 

ボールを怖がらない性格というのは、僕は生まれつきの性格だと思っています。

サッカー選手が全員ゴールキーパーのポジションをできるわけではありません。

 

僕の高校の同級生のFWの選手は、

「死んでもGKはできない」と言っていました。

 

彼は「FWは1vs1の時、間合いがあれば顔付近にシュートを打つ。GKをやっていたら顔にボールが当たってしまう。だから、俺はGKをやりたくない。」と言っていた。

 

このように、「ボールを怖がらない」というのは一つの性格なのではないかと思います。

もしも、チームの中からGKを選ばなければならない状況になったら、

ボールを怖がらない性格の選手を選んであげればよいかもしれませんね。

 

ですが、「ボールを怖がらない選手」だったのに、怖い思いを感じるようなGK練習をたくさんしていたら「ボールを怖がる選手」になるかもしれません。

GKの技術には、「ブロッキング」という技術があります。

以下のツイートの動画はフロントダイブでブロッキングを行う練習です👇

これは大学で行ったトレーニングです。

このトレーニングは少し怖いかもしれません。

ですが、ある程度経験を積んだ大学生なのでこのトレーニングができます。

 

 

高校生でもできると思います。

しかし、小学生年代や女子選手に同じトレーニングが成り立つかはわかりません。

 

✅ゴールキーパーのトレーニングには工夫が必要

 

そのため以下のツイートのようにボールを工夫すれば正しくブロッキングの技術を身につけられると思います👇

ゴールを守るということは、相手の足下に飛び込む場面もある。
子供、女子からしたら怖いこと。
もちろん男でも怖い。
この恐怖を越えた先にゴールを守るという達成感や喜びを感じれるかもしれないが、GKを辞めてしまう選手もいるかもしれない。
痛みよりも先に喜びを。

動画のようにボールを工夫することで、「ボールを怖がる選手」を減らせるのではないかと考えます。

以下のブログでも詳しく解説しているのでご覧ください👇

サッカーボールを使うことだけがGKトレーニングではない

ゴールキーパの性格に関するまとめ

僕自身の考えではありますが、

  • 細かいところを妥協しない
  • ボールを怖がらない

性格があれば、他にどんな性格があろうと、それでいいと思っています。

GKは前向きでポジティブな性格が良いと言われることもありますが、

そうでなくてもいいと思います。

 

僕はポジティブな性格ではなく現実主義者と言われますが・・・(笑)

そのおかげで、目の前のことに集中することでGKとして成長することができました。

ポジティブな性格じゃなくても、外交的な性格でなくてもGKはできます。

しかし、GKは失点しないという99%不可能な目標に挑戦している以上、GKは細かいところを突き詰めなければなりません。

そして時には振りかぶった足元にあるボールに飛び込まなけれならない場面が出てきます。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。

 

参考書籍

 

 

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