「無知の知」
これは哲学者、ソクラテスの名言である。
自分が「無知であること」を理解できれば、私たちは賢くなれる。
そして上手くなれる。
僕自身もGKに関して知らないことだらけです。
皆さんは、ダイビングについて何を知っていますか??
こんにちは、Atsuyaです。
本日は「知っていれば誰でもできる!シュートを防ぐ4種類のダイビング」についてブログを書いていきたいと思います。
まず初めに、4つのダイビングに触れたいと思います。
以下の表をご覧ください👇
こちらの表は ドイツに学ぶ最強GKの育て方 から引用した表です。
この表のとおりGKには3つのアクションがあります。「ゴール・ディフェンス」、「スペース・ディフェンス」、「オフェンス・アクション」です。
簡単に3つのアクションを一言でいうと・・・
- ゴール・ディフェンス ・・・打たれたシュートに対して、どれだけセーブできるか。
- スペース・ディフェンス ・・・シュートを打たれる前のプレー、つまりクロスボールなどをどれだけセーブできるか。
- オフェンス・アクション ・・・スローイングやキック、ビルドアップなどでGKがプレーに関わること。
今回のブログでは、この「ゴール・ディフェンス」のアクションで必要とされる技術、すなわちダイビングについて解説していきたいと思います。
「スペース・ディフェンス」、「 オフェンス・アクション 」などの細かいアクションについては割愛させていただきます。
気になる方は、是非👇の本を買ってみてください。価格の倍以上の価値のある本です。
そして、この表によるとダイビングには主に3つの種類がありました。以下の表の黄色で塗られている部分です。
「ローリングダウン」、「ダイビング」、「コラプシング」です。そしてもう一つ、緑色に塗られている部分がありますね。これはこの本には書いていませんでしたが、「インナーダイビング」という技術です。
今回のブログでは、GKの3つのアクションのうちの一つ、「ゴール・ディフェンス」に着目し、「ローリングダウン」、「ダイビング」、「コラプシング」そして「インナーダイビング」について詳しく解説していきたいと思います。
本日の概要はこちらです👇
- ローリングダウン
- ダイビング
- コラプシング
- インナーダイビング
では、深堀していきたいと思います。
ローリングダウン
こちらの動画の最初の4本がローリングダウンです。シュートに対して斜め前にアプロ-チします。ですが、そこから脚は踏み切らないで、倒れるだけです。
膝の外側、太ももの外側、腰、背中の外側(広背筋の部分)、肘、ボールの順番で地面に転がるイメージですかね。そうすれば痛くないので、小さい子供に教える時は是非ローリングダウンから指導してみてください。
ダイビング
ダイビングとは、すなわち「ワンステップダイビング」のことですね。ローリングダウンではどちらかというと、斜め前に一歩踏み出して倒れます。しかし、ワンステップダイビングは斜め前に一歩踏み出して、そこから飛びます。
そのためダイビングに飛距離が出ます。190cmぐらいのGKだったらゴールの中心からワンステップダイビングでゴールポストまで届きます。180cmぐらいのGKでも一つサイドステップを入れてワンステップダイビングを行えば、ゴールポストまで届きます。
したがって、今自分がワンステップダイビングでどのくらい飛べるのかを知ることが大事です。
コラプシング
16秒ぐらいからのダイビングをご覧ください。足を踏み切るのではなく、倒れたい方向の足を抜くイメージですね。そうすることでボールに対して早く反応できます。
実際にコラプシングを使う場面は、足ではセーブできないけど、次に紹介するインナーダイビングを使わなくても届く範囲の時にコラプシングを使います。
中学生の時のGKコーチからは「コラプシングはバナナの皮踏んで滑ったようにセーブしろ!」と言われました。バナナの皮で滑って転ぶように足を抜けってことですね。
それ以来、「バナナの皮を踏んで滑る」イメージでコラプシングを行っています。
当時のGKコーチは例えが上手かったですね。(笑)
僕も皆さんにわかりやすく解説するために、「例え」を上手く書けるようにしていきたと思います。
インナーダイビング
インナーダイビング とは簡単に説明すると、至近距離のシュートに対応するために、飛びたい方向の脚を少し内側に閉じてダイビングする技術です。
ワンステップダイビングとは異なり、体の重心が移動しないため至近距離のシュートに早く反応することができます。
ワンステップダイビングの場合、進行方向の脚を斜め前へ一歩踏み出します。
そのため遠くに飛ぶことができます。しかし、一歩踏み込む動作があるのでどうしても反応速度が遅くなります。
インナーダイビングでは、進行方向の足を内側に閉じている間に、逆の脚(進行方向と逆の脚)で地面を踏み切ります。そして、内側に閉じた脚が地面についた瞬間的に、その脚でもしっかり地面を蹴ります。
至近距離のシュートには、 インナーダイビング が有効です。
ワイドスタンスを意識するためにラダーを使ってみると良いでしょう。
インナーダイビングについて、詳しいトレーニング内容を以下の動画にまとめてあるので是非ご覧ください👇
訂正:動画の下の部分の解説では「コラプシング」と書いてありますが、正しくは「インナーダイビング」です。
ブログでもまとめてあるのでご覧ください👇
まとめ
最後にそれぞれのダイビングを一言で簡単にまとめたいと思います。
- ローリングダウン…一歩踏み出して倒れる
- ダイビング … 一歩踏み出して飛ぶ
- コラプシング … バナナの皮で滑って転ぶ
- インナーダイビング … 足を内側にしまって飛ぶ
今回はシュートを防ぐダイビングについてまとめました。ですが、シュートを打たれる前に未然に防ぐためにダイビングを使うときもあります。フロントダイブが代表的な例です。今後フロントダイブについても解説していきたいと思います。
今日解説したことは、皆さんが気づかないうちに行っている技術だと思います。しかし、すべてのダイビングに関して、どうやって動いているのかを理解できればトレーニングの質も向上します。
知っているか、知らないかでは実力の差はそこまで開きません。
知ろうとするか、しないかで実力に差が生まれます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
YouTubeに練習動画を上げているので是非ご覧ください👇
https://www.youtube.com/channel/UCXCoS4OAiZkDbKC9FTYN7tA
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