GKコーチがゴールキーパーを専門的に指導したほうが良いのは百も承知である。
しかし、各チームに一人GKコーチがいるとは限らない。
時には、GK経験者ではない人がGKを教えなければならない時もある。
GK経験者でないあなたがGKを指導しなければならない時、
あなたはどのように指導をしますか?
こんにちは、Atsuyaです。
本日は『FP出身のあなたがGKを指導することになったら…キックとハイボールを優先しろ!』というテーマでブログを書いていきたいと思います。
先日、高校の同級生の友達からこのような質問を受けました。
「GK練習を任されたんだけど、GKってどんなことを練習したほうがいいの?」
「俺、フィールドプレイヤーだったからあんまりGKのことわからないんだよね・・・」
僕の同級生は現在、高等学校で教員をしています。
さらに部活動ではサッカー部を任されています。
部活動のレベルは詳しく聞いていませんが、そこまで強い部活ではないそうです。
しかし、GK選手たちに何か教えられないかと悩んでいたので僕なりに答えました。
その回答が今日のブログの結論になります。
結論から申し上げると、
「キックとクロスボール(ハイボール)の処理を優先して練習したほうが良い」です。
なぜ僕がそのように思ったのか説明していきます。
まず、その部活動の状況整理します。
- サッカーのレベルは県予選の1回戦勝てるかどうか
- GKコーチはいない、FPコーチはいる
- GKのレベルは高くはないけど、経験者なのでそれなりに基本的な技術は知っている
- FPコーチがGKの練習を担当する
- 基本的に選手が自分でメニューを考える
- 選手からどんな練習をすればいいか求められる
この状況を整理しつつ、解説していきます。
GKコーチが現場で指導するなら基礎技術の確認を!
前提として、もし僕(GKコーチ)がその現場に行って指導するとしたら
- キャッチング
- ポジショニング
- ステップ
の順番で教えます。
まず初めに、ゴールキーパーとして正確にボールをキャッチできることが大前提です。
適切なキャッチングのアクションが起こせないのに、ダイビングやクロスボール、ブレイクアウェイの技術を習得しても意味がありません。
まずは前提条件として、正確なキャッチングの技術を身につけなければなりません。
僕はキャッチングでは以下の7つを意識しています👇
・手を前に置く(自然と前傾姿勢になる)
・足を肩幅に開く
・脇を開き過ぎない
・足は常に動くように
・お腹のあたりから手を出す(ボールを挟まない)
・ボールを手にはめるイメージ
・はまったら指でボールを掴む
しかし今回の場合はGKの技術を全くわからないFPコーチ用のための練習です。
つまり、応急処置です。
なぜキックとクロスボール(ハイボール)を優先するのか?
キックとクロスボール(ハイボール)を練習したほうがいい理由は、プレー頻度が多いいからです。
以下のグラフをご覧ください👇
これはゴールキーパーのプレーの内訳です。
試合中の約65%が「ディストリビューション」です。
ディストリビューションとは簡単に言うと、
ゴールキックやパントキック、ビルドアップ、スローイングのことです。
つまりゴールキーパーのオフェンス的な役割ですね。
さらに約25%が「スペースディフェンス」です。
スペースディフェンスも簡単に説明すると、クロスボールや裏のボールの処理などの
シュートを打たれる前にボールを奪うプレーのことです。
この結果から90%がディストリビューションとスペースディフェンスです。
したがって、もしゴールキーパーの経験がない指導者がGKを教えなければならない状況になってしまったら、ディストリビューションとスペースディフェンスの練習を積極的に行ってみてください!
キックの練習であれば、動画を撮ってあげて何度も反復練習すればある程度は上手くなります。
以下のツイートをご覧ください👇
パントキックの蹴り方について質問を受けることが多いので…
— Atsuya (@Atsuya_gk) November 23, 2019
・足をあげるのもいいけど、頭の位置を変えない方が大事
・僕は小さいので、腰だけでなく体の軸を真っ直ぐにして肩甲骨も回すイメージで蹴ります
個人的な意見だが、パントキックに関してはたくさん蹴って自分の型を見つけた方がいい pic.twitter.com/e7gwyifhQz
パントキックの蹴り方について質問を受けることが多いので…
・足をあげるのもいいけど、頭の位置を変えない方が大事
・僕は小さいので、腰だけでなく体の軸を真っ直ぐにして肩甲骨も回すイメージで蹴ります
個人的な意見だが、パントキックに関してはたくさん蹴って自分の型を見つけた方がいい
根性論っぽいですが、キックに関しては自分の「型」を見つけて、1日100本ぐらい蹴ったら上手くなります。
しかし、成長期のゴールキーパーがサイドボレーを蹴り過ぎるとグロインペインになる可能性があるそうなので気をつけてください。
参考サイト
鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群) Groin pain syndrome
https://www.zamst.jp/tetsujin/hipjoint/osteitis-pubis-groin-pain-syndrome/
そして、僕の同級生に伝えたことですが、クロスボール(ハイボール)はとにかく「落下地点」に入る練習してあげてと伝えました。
外遊びが減ってきたこともあり、現代の子どもたちは落下地点を予測することが苦手だそうです。
サッカーボールでなくても、野球のフライを捕るような練習をしてあげても良いと伝えました。
以下の動画のようにテニスボールとコーンを使って落下地点を予測するトレーニングを行っても良いかもしれませんね。
まとめ
今回は『FP出身のあなたがGKを指導することになったら…キックとハイボールを優先しろ!』というテーマでブログを書いていきました。
ブログで書いた通り、GKのプレーで最も多いのは「ディストリビューション」と「スペースディフェンス」です。
もしGK経験者でないあなたがゴールキーパーを指導しなければならない状況になったら是非行ってみてください。
GK経験者でなくてもできることはたくさんあります。
裏のボールの処理に関しては、FP出身の友達はCB(センターバック)だったのでアドバイスができると言ってました。
ディストリビューションがGKのプレーの65%占めているので、キックが上手いとGKが上手く見えます!
それに関連する記事も書いているので是非見てください!
キックが上手いと得をする!
最後までご覧いただきありがとうございました。
*こちらの記事は 2019年6月22日 に投稿した記事を2019年12月16日に新しく更新したものになります。
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