こんにちは、Atsuyaです。
本日はGKのメンタルと天候について書きたいと思います。
先日、以下のようなツイートをしました。
結論から申し上げると、GKは雨や風、雪などで「ネガティブな影響を受けやすいが考え方次第ではポジティブな影響も与えてくれる」です。
これから様々なシチュエーションに応じて、具体的に環境が及ぼすネガティブな影響とポジティブな影響を書いていきたいと思います。
____________________________________
- 雨の日の試合
- 雪の日の試合
- 強い風が吹いている時の試合
____________________________________
雨の日の試合
____________________________________
ネガティブ面
雨の日は何といってもボールをキャッチできるかできないかの判断を迷ってしまいますよね。晴れていたら簡単にキャッチできるボールが、雨が降っているとキャッチミスをしてしまうこともありますね。
いつもよりキャッチするのか弾くのか、より正確な判断が必要です。
また、雨の日に上手くボールをキャッチするポイントは親指と人差し指で面をしっかり作ってあげることです。
さらに、ボールのワンバウンド目が伸びるのでシュートストップもより難しくなります。
しかしこのボールのワンバウンド目が伸びることはポジティブな影響でもあります。
ポジティブ面
ボールのワンバウンド目が伸びることによって裏のボールはキーパーが処理しやすくなります。シュートを打たせなくなければディフェンスにいつもより強くプレッシャーをかけてもらうことが有効です。
そうすれば、相手も裏へボールを配給することが多くなります。キーパーが処理しやすい状況を意図的に作り出しましょう。
今は梅雨の時期なので、日ごろの練習から意識しましょう。
____________________________________
雪の日の試合
____________________________________
ネガティブ面
日本で雪が降ている日に試合をすることは滅多にないです。ヨーロッパでは当たり前のように、雪の中で試合をするそうです。
僕が個人的に思う雪の日のネガティブ面は、視界が悪くなることです。
もちろん寒いというのもあるのですがそれは後日ブログを書きます。
日本の公式戦では主に白いボールが使われます。そのため雪が降ると同化してボールが見えにくくなります。
視界も悪く、ボールが見えにくくなるためキーパーはいつもよりボールに集中します。その結果、視野がいつもより狭くなってしまいます。
雪の日はいつもより視野の確保を意識しましょう。
ポジティブ面
プロの試合でもない限り、雪の日は蹴りあいになる試合が想定されます。さらに雨に日と同様にグラウンドがスリッピーになっているので、自分にボールが向かってきます。ですので、キーパーが裏のボールを処理しやすくなります。
雪の日の場合、意図的にこの状況を作り出すのは非常に難しいですが、シュートを打たれる前の段階で失点を防ぐことができます。
____________________________________
強い風が吹いている時の試合
____________________________________
ネガティブ面
風の日は何といってもキックに一番影響が出てきますよね。
風下の時に高くボールを蹴ってしまうと自分のところへ戻ってきてしますし、風上はいつも通り蹴ってしまうと相手のGKまで行く可能性があります。
風が強い日はパントキックを蹴るより一回地面においてからボールを蹴った(プレスキック)ほうが良いです。その理由はパントキックよりプレスキックのほうが、最初のボールの高さが地面に近いため、風の抵抗を受けにくくなるからです。
しかし、いざボールを置いて蹴ろうとしても相手のFWが近くに立ってプレスキックを蹴らせないようにする場面がありますね。
そんなときはどうするか・・・
僕はドロップキックを使います。
ドロップキックはボールがバウンドした直後にボールを蹴るので、プレスキックとほぼ同じ蹴り方になります。
ドロップキックは練習すれば誰でも蹴ることができます。
僕は特に中学生年代にドロップキックをお勧めしています。
理由は単純で、発達段階に差があり体の小さいGKが5号球のボールでパントキックを蹴ることは難しいからです。
僕は中学生に対して、味方にパスを繋ぐ低弾道のパントキックと相手の陣地まで大きく蹴るドロップキックの両方を教えます。
ドロップキックをマスターすればキック力がなくても風が強い日に対応できます。
ポジティブ面
意外と風下の方が失点する可能性は低いです。雨の日と同様にボールが伸びるので裏のボールの処理が簡単になるのと、風下の時はチーム全体として集中力が高いからです。
しかし、風上の場合には集中力が途切れ、ボールの起動も風下より予測しにくくなるので失点する可能性が上がります。
チームの作戦にもよりますが、風が強い日の試合は最初のコイントスでどちらの陣地を取るのかが大事です。
チームで話し合う必要がありますね。
____________________________________
まとめ
サッカーというスポーツは屋外競技なので、毎回同じ環境で試合ができるわけではありません。
したがって練習から常に環境を意識する必要があります。
もし雨の日に練習がある場合はキャッチングや裏のボールの処理を意識してトレーニングしてみたり、風の強い日に練習する場合はあえてハイボールやキックのトレーニングを意識して行ってみてください。
どんな環境でもポジティブな影響は必ずあります。
これを見つけることができれば、ネガティブな状態のまま試合に出場しなくて済みますね。