PKを止めれば、自動的にヒーロー
PKストップは試合の流れを大きく変える
PKを止めることは、-1を0にするだけではなく-1を+1にしてしまうぐらい価値のあるプレーである。
僕はPKが得意ではないですが、何度か止めたことがあります。
そのPKを止めた試合の数日前にチームメイトと居残り練習をしていました。
遊びでしたけど、PK戦をやっていました。
そしてPKを止めた試合の後、ふと思いました。
「PKって練習すれば上手くなるんじゃね?」
こんにちは、Atsuyaです.
今回は「PKの準備をしていますか?」というテーマでブログを書いていきたいと思います。
本日の概要はこちらです👇
- PKが止められないのは練習不足
- 具体的な練習方法
- まとめ
では、上記の内容を深堀していきたいと思います。
PKが止められないのは練習不足
冒頭で述べたようにPKは練習すれば少しは上手くなると思います。
だからと言って、四六時中PKばかりはやってられませんよね。(笑)
試合中、毎回PKがあるわけではないので。
ですが、ノックアウト方式の試合の前日練習ではどのチームもPK練習をやっています。
その時、GKは何を意識してPKの練習をしていますか?
まず初めに、PKに必要な技術的要素を知ることから始めましょう。
- シュートに対してタイミングを合わせること
- 身体を全力で伸ばし切るダイビングを使うこと
☑タイミングの合わせ方
以下のツイートをご覧ください👇
ファンデルサール選手
— Atsuya (@Atsuya_gk) October 22, 2019
PKでの駆け引きは真似できないけど、参考にはしたい。
そしてユナイテッドをCL優勝へ導く。
このPKストップは今でも覚えてる。
僕がGKを始めた歳ぐらいの出来事。
pic.twitter.com/LrKhf3Ox6U
ファンデルサール選手
PKでの駆け引きは真似できないけど、参考にはしたい。
そしてユナイテッドをCL優勝へ導く。
このPKストップは今でも覚えてる。
僕がGKを始めた歳ぐらいの出来事。
ダイビングするタイミングはキッカーがボールの横に軸足を置いた瞬間です。
ファンデルサール選手は相手との駆け引きも上手いですが、タイミングの取り方も圧巻でした。
☑体を伸ばし切るダイビング
体を伸ばし切るダイビングをするためには「ボールを奪いにいく」意識が必要です。
ボールを奪うダイビングの3つの原則
・ボールを最速で触れる「点」を見極める
・その点に対して「最短距離でアプローチ」する
・最短距離でアプローチするために体を伸ばす
以下のブログで詳しく解説しています👇
ダイビングの原則はボールを奪うこと!
ダイビングがマスターできたら次の段階に行きます。
PKの時、飛ぶ方向を蹴られる前にある程度決めているGKもいるかもしれません。
またボールが蹴られてから反応するGKもいるかもしれません。
どんなGKもどちらかにダイビングしますよね。
もちろん、真ん中の選択肢もあるので動かないこともPKストップの一つです。
とりあえず、どちらかにダイビングするとしましょう。
その時どんな意識でダイビングを行なっていますか?
ここで一つの提案があります。
PKでダイビングするときはゴールキックラインの角に向かって思いっきり飛びましょう。
理由が二つあります。
- 自然と斜め前にアプローチができること
- 次のキッカーにプレッシャーをかけることができる
1.自然と斜め前にアプローチができること
ゴールキックラインの角にめがけて飛ぶことで自然と斜め前ダイビングできるようになり、そしてボールに強くアタックができます。
またPKでは、シュートを打たれる前にキーパーはラインより前に出られらないというルールがあります。
たまに出ているGKもいますが笑
最近では厳しくなってきました。
PKルールの一部です。
ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間の ゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたゴールネットに触れていてはな らない。
サッカー 競技規則 第14条
https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201920.pdf
Jリーグの試合(FC東京vsベガルタ仙台)ではベガルタ仙台のGK、 シロンスク・ヴロツワフ選手がPKで反則を取られてしまいました。
ラインよりも前に出るとイエローカードをもらい、やり直しになってしまうので気をつけましょう。
そのため、GKは少しでもシュートコースを消すために前へアプローチしなければなりません。
なのでゴールキックの角に全力でダイビングする習慣をつけましょう。
2.次のキッカーにプレッシャーをかけることができる
これはPK戦限定ですが、
たとえGKの予測が外れGKが逆の方向へ思いきり飛んでもそれは無駄にはなりません。
次蹴るキッカーにプレッシャーがかかっているからです。
「あのキーパー普通にダイビングしてゴールポストまで届いてる…これはいいコースに蹴らないと取られるな」
そう思わせたら勝ちです。
もしかしたら、良いコースに蹴らなければという思いがキッカーを焦らせ、PKを外させるかもしれません。
外してもらうのもGKの力量です。
外してもらうために全力でダイビングしましょう。
具体的な練習方法
ここからは具体的なトレーニング方法を書いていきます。
これは高校時代僕がやっていた方法ですが、
選手がGKコーチに「右下」「右上」「左下」「左下」と伝えボールを蹴ってもらいます。
この時、先に動かないでタイミングを合わせることが大事です。
ボールが来る方向が分かっていても先に動いてしまったら練習の意味がありません。
PKではタイミングを合わせることが大事です。
キッカーが軸足を踏むタイミングで動き出すことを意識しましょう。
次の段階として、GKコーチに「右」か「左」かだけを伝えましょう。
GKは上下のズレはしっかり対応します。
飛び方としては、下のコースを消すダイビングをしましょう。
そして体と下の手でコースを消し、上にきたボールは上手で弾けるようにしましょう。
以下の2つ目のツイートの動画が参考になります👇
ジョゼ・サ選手
— Atsuya (@Atsuya_gk) January 24, 2020
PKの時の上の手の使い方
いかにフリーハンドにできるか。
試合中のPKは起き上がりまで。pic.twitter.com/Ga3uIpAj9W
ジョゼ・サ選手
PKの時の上の手の使い方
いかにフリーハンドにできるか。
試合中のPKは起き上がりまで。
日本人では川口能活選手のPKが参考になります。
身長はそこまで高くないもののダイビングの技術がしっかりしていて、何より上手の使い方が卓越しています。
下の手と体でゴールの半分を面のように守り、それより上のボールは上手で守ることが凝縮されています。
以下の動画をご覧ください!
時間のない方は6分30秒~ぐらいから見てください!
川口選手のPKストップは圧巻ですね!
何度見ても鳥肌が立ちます!
もう一つ具体的な練習方法を紹介しましょう。
寝っ転がって足でボールを弾くトレーニングです。
PKでは実際に足で止めなければならないシーンがあります。
もちろん試合中にボールが味方に当たりコースが変わって足でセーブしなければならない場面もあります。
以下のツイートの動画をご覧ください👇
足でセーブするシチュエーションを再現したトレーニング。pic.twitter.com/GIOffRPbN3
— Rene Noric (@ReneNoric) August 2, 2019
PKでは実際に足でシュートストップする場面も出てきます。
これは2011年女子ワールドカップの決勝、日本対アメリカです。
この試合、澤選手の劇的ゴールもありPK戦までもつれました。
日本のGK海堀選手がアメリカのシュート足でストップしました。
お見事ですね。
PKでは足で止める場面もあります。
PKでなくても試合中足でシュートストップする場面があるのでやって損はない練習ですね。
まとめ
PKは試合の流れを大きく左右するプレーです。
キッカーの方が有利だからと言って諦めてはいませんか?
もしPKを止めることができたら、自分のチームに流れを引き寄せることができます。
PKを止めることは、-1を0にするだけではなく-1を+1にしてしまうぐらい価値のあるプレーです。
まずはPKに必要な技術的な要素を知り、練習していきましょう!
そしてヒーローになりましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考書籍
ジュニアからシニアまでサッカーが楽しくなる攻撃的GK論―Soccer clinic+α (B・B MOOK 912 Soccer clinic+α)
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※こちらの記事は 2019年8月24日 に投稿した記事を2020年2月8日に新しく更新したものになります。