「練習では上手くプレーできるに・・・」
「なんで試合でよいプレーができないんだ?」
「すごく、もやもやする・・・」
こんにちは、Atsuyaです。
本日は【GKトレーニングでも『認知/判断/実行』のプロセスが必要】というテーマでブログを書いていきたいと思います。
僕は2021年の11月から、Twitterの質問箱という機能を使って質問を受け付けています。
ゴールキーパーに関する質問だけですが…笑
その中で、ゴールキーパーのトレーニングに関することについて聞かれることが多々あります。
先日は下記のような質問を受けました👇
実践での判断の良い、悪いってのは、選手の性格もあるんでしょうか?
高校生年代ですが、チームにGKが二人いて、1人は技術があるものの、判断が悪く、試合で活かされない。
もう一人はGK歴1年で、技術はまだまだ未熟ですが、判断が良く、要は試合でも練習と同じようなパフォーマンスを見せることができるプレーヤーです。
と言う質問を受けました。
上記の質問に対して僕はこのように回答しました👇
僕の意見としては、性格はあまり関係ないと思います。
日本サッカー協会の指導者ライセンスの教本にもあると思いますが、サッカーのプレーのプロセス?(フットボールアクション)は認知→判断(決断) →実行だったと思います。
なのでゴールキーパーも僕は一緒だと思っています。
技術を実行する前に判断があり、その前には認知のプロセスを踏まなければいけません。
なので、ゴールキーパートレーニングの中でも、認知→判断→実行が出来るようなトレーニングをすれば試合でも良い判断ができると僕は思っています。
回答が遅くなり申し訳ありません。またご質問していただき誠にありがとうございました。
本当に、良い質問で僕のゴールキーパーのトレーニングに対する考え方の理解を深めてくれました。
今日はこの質問箱の回答では答えられなかった深い部分までブログに書いていきたいと思います。
本日の概要はこちらです👇
・ゴールキーパーは特殊なポジションであるがフィールドプレイヤーと共通する部分もある
・技術とは何なのかをもう一度考えてみる
・ゴールキーパーが試合で力を発揮するために
では深掘りしていきます。
●ゴールキーパーは特殊なポジションであるがフィールドプレイヤーと共通する部分もある
ゴールキーパーはサッカーにおけるポジションの1つです。
特殊なポジションではありますが、ゴールキーパーだけが特別と言うわけではありません。
なので、ゴールキーパーだけでなく、GKコーチはフィールドプレイヤーとの連携や知識を習得することが大切です。
— Atsuya (@Atsuya_gk) November 1, 2021
ゴールキーパーはサッカーにおけるポジションの1つです。
特殊なポジションではありますが、ゴールキーパーだけが特別と言うわけではありません。
なので、ゴールキーパーだけでなく、GKコーチはフィールドプレイヤーとの連携や知識を習得することが大切です。
上記のツイートの通り、ゴールキーパー(GK)というポジションは特殊なポジションです。
フィールドプレーヤー(FP)は手を使ってプレーすることはできませんが、ゴールキーパーは手を使いながらプレーをすることができます。
なのでFPとは異なったトレーニングもする必要があります。
しかしGKはサッカーのポジションのうちの1つです。
なので、サッカーが上手くなるようなトレーニングをしなければいけません。
サッカーが上手くなるトレーニングというのは、足元のテクニックのことを指すわけではありません。
サッカーは、認知のスポーツとも言われています。
つまり【観ること】がとても大切です。
サッカーではシュートする、バスをする、コントロールをするなどのアクションを起こす前に、状況を認知して、どんなプレーをするのか判断する必要があります。
簡単に言うと、相手と味方がどこにいて、どこにポジションをとれば得点を取れるのか(有利なスペース)を見つけ、相手が来たらまたポジションを変更するなど、状況を観て判断する必要があります。
そして、ボールを受けたときに自分が今どういう状況なのかを判断して、実際のプレーを決断する必要があります。
ゴールキーパーも同様に
・ボールをキャッチする
・ダイビングする
・ブロッキングを行う
などのプレーのアクションだけを切り取ったトレーニングをしていると、練習がうまいゴールキーパーになってしまいます。
サッカーは常に認知して判断するスポーツです。
これはゴールキーパーにも言えることです。
なのでトレーニングを作成する際にも、サッカーのフィールドプレイヤーのトレーニングと同様に、認知と判断が伴うトレーニングをする必要があります。
●技術とは何なのかをもう一度考えてみる
『ゴールキーパーは技術が大切』ということがよく言われています。
僕もよく言います。
しかし、その技術とは何なのか?をもう一度考えてみる必要があります。
「技術が大切」ということを言い続けた結果、ただただ早いボールをキャッチして、より強いボールを投げたり、低くて速いサイドボレーキックなどの技術だけを練習してしまう選手もいます。
もちろん、自主練などでキックやダイビングの技術を学ぶことは大切です。
しかし先ほども述べたように、技術と言うのは、【認知/判断/実行】と言うプロセス全体を指すことだと僕は思っています。
しかし、それを1から説明するのがめんどくさいので、技術と言うことで伝えています。
完全に僕の意見ですが、技術というのは【認知/判断/実行】のプロセスが含まれていることです。
なので技術を高めることができれば試合中の良いプレーにつながります。
なのでこのブログを読んでいる方がいれば、もう一度技術について考えていただければ幸いです。
技術と言うのは、ただただボールを蹴る、ボールをキャッチする、ボールを投げると言う事だけではなくて、認知/判断/実行のプロセスが含まれていることです。
なので、ゴールキーパーコーチも同様にサッカーのプレーについて勉強する必要があります。
参考図書を載せているので、ぜひ読んでみてください。
参考図書
岡田メソッド――自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系
●ゴールキーパーが試合で力を発揮するために
そして、Twitterの質問箱でもあった通り、練習ではうまいのに試合で発揮されないと言うことが多々あるそうです。
やはり、それは練習のための練習になっているのかもしれません。
もしくは試合中のシチュエーションを練習で再現できていないのかもしれません。
ただこれは言葉にするのはとても簡単です。
実際に試合中と同じ状況を作り出して、練習することはとても難しいです。
✅トレーニングの意図を伝えることも必要?
GKコーチが選手にトレーニングの意図を伝える、そして試合中のどんなシチュエーションで使う技術なのかを選手たちに伝えることでより試合でパフォーマンスを高くすることができるでしょう。
もちろん、発見を導く(Guided Discovery)と言う方法もあります。
日本サッカー協会のトレーニングではそのトレーニングを推奨していたはずです。
しかし、ゴールキーパーのトレーニングを行うときは、人数がいないかもしれません。
GKコーチ1人と2人のゴールキーパーかもしれません。
そうなると、トレーニングの前に状況を説明した方が理にかなっているかもしれません。
なのでゴールキーパーコーチがトレーニングを行うときはどういうシチュエーションなのか?を事前に説明し、
目的を明確にしながらトレーニングを行いましょう。
そしてそのトレーニングの中でも、プレーのアクション(キャッチング、ダイビング、ブロッキング、キック)だけではなくて、その前に観る、判断する要素を取り入れてあげるとより良いでしょう。
何度も言いますが、それを言葉で言うのは簡単です。実行するのはとても難しいです。
✅GKコーチ同士の対話が必要
なのでゴールキーパーコーチはともにトレーニングについて、話し合う仲間が必要だと思っています。そして話を仲間がいないのであれば誰かに質問することが良いでしょう。
そして質問に答えることで学びになると思います。
なので僕は、質問を受け付けているのでぜひ質問をください。
ゴールキーパーに関する質問であれば答えていきたいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか本日のブログでは、【GKトレーニングでも『認知/判断/実行』のプロセスが必要】について書いていきました。
ゴールキーパーはサッカーにおいて特殊なポジションです。
しかし特別なポジションではないので、サッカーで学ばなければいけない要素をゴールキーパーも身に付けなければいけません。
それは具体的に言えば、認知と判断です。
実行だけをトレーニングしていても試合ではより高いパフォーマンスを発揮することができません。
トレーニングの中に認知/判断/実行のプロセスを取り入れなければいけません。
具体的なトレーニングについては今後ブログ等で書いていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。