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GKに必要な3つのポジショニング~ゴールキーパーが初めに学ぶべき戦術~

投稿日:2021年9月18日 更新日:

こんにちは、Atsuyaです。

本日は、GKに必要な3つのポジショニング~ゴールキーパーが初めに学ぶべき戦術~

というテーマでブログを書いていきたいと思います。

先日以下のような質問を受けました👇

小学生の息子がゴールキーパーをやっています。ゴールキーパーのスクールに約1年ほど通い、ゴールキーパーのキャッチングやローリング、ダイビングなどは少しずつ出ですができるようになりました。しかし、ポジショニングが全然理解できていません。ゴールキーパーのポジションについて『細かく』教えてください。

 

ゴールキーパーのポジショニングはゴールを守るうえでの『戦術』になるので、小学生年代でもしっかり学ぶ必要がありますね。

ポジショニングは技術(キャッチングやローリングなど)を発揮する前の準備段階になります。

何事でもそうですが、準備で失敗するとそのあとも失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。

ゴールキーパーも同じように、準備段階のポジショニングでミスがあると持っている技術を正確に発揮することができずに失点してしまいます。

 

 

今回のブログでは、以下の3つのポジショニングについて詳しく解説していこうと思います。

・シュートに対するポジショニング

・シュートとシュートを予防するためのポジショニング

・パスコースを作るためのポジショニング

 

シュートに対するゴールキーパーのポジショニング

シュートに対してポジショニングを取るときには、「ゴールと両ポストを結んだ等角線上に立つ」ことが大切です。

そして、頭上を越されないようなポジションに立ちましょう。

ではなぜゴールと両ポストの前で等角線上にたたなければいけないのか?

・ボールが左右両方に来ても対応できるように

・フォワードの選手がシュートするかしないかな決断を迷う可能性がある。明らかにどちらかに寄っていると相手の決断のスピードと早くなりシュートも決まりやすくなる。

シュートをされる際には、ゴールと両ポスト結んだ等角線上に立つことを意識しましょう。

✅では、どうやってポジションに立つのか?

ポジションを取る、修正するときに参考にするポイントについて以下の3つを意識してください👇

・両ポストを見ながら修正

・逆サイドのゴールの位置を見て修正

・近くのラインを見て修正する

それぞれについてメリットとデメリットをいくつかまとめてみました。

☑両ポストを見ながら修正

・メリット

原則である両ポストを確認することで、正しいポジションに立ちやすい

・デメリット

ボールから目を切らしてしまうため、万が一シュート打たれたときに対応できない可能性がある。

☑逆サイドのゴールを見て修正

・メリット

左右のポジショニングを修正する際には自分のゴールポストを見なくていいため、ボールから目を切らさずにポジション修正ができる。

・デメリット

前後の感覚が掴みにくい。小学生、中学生のグランドで場所によっては、ゴールの位置がずれている可能性がある。

☑近くのラインを見て修正する

メリット

・ライン(ゴールラインやペナルティライン、ペナルティマース)を見て、ポジション修正することができれば円、正しいポジションに早く立つこと

ができる。

デメリット

・場所によってはラインが正しく書いてないグラウンドがある。

 

シュートとシュートを予防するためのゴールキーパーのポジショニング

続いては、シュートとシュートを予防するためのポジショニングについて書いていきます。シュートを予防するためのポジショニングとは、シュートされそうな選手にボールが渡る前にボールへプレーすることができるポジショニングです。もちろん、シュートの可能性もあるので、シュートにも対応できるポジションに立たなければいけません。

例えば、クロスボールやスルーパスが起こりゆるシチュエーションの場合は、そのボールにもプレーできるような準備をしなければいけません。

相手ボール保持者がゾーン1にいる場合は、シュートを予防するためのポジションに立たなければいけません。

 

上記のように、シュートに対応するポジションではなく、クロスボールにも対応できるポジションに立たなければいけません。

なので、ゴールキーパーは「シュートに対応できるようなポジションを取りつつ、クロスボールを予測し対応できる」ようなポジションを取りましょう。

また「予測すること」と「先に動くこと」は異なります。

「予測」と「先に動く」は違う。

予測:ボールが来る前に、状況を観て、分析し、その後「どんなことが起こるか」を想定する

先に動く:ボールがプレーされる前に直感で動いてしまう。クロスを上げられる前に先に前に出てしまうなど。 予測して、シュートとクロス両方のポジションを先取りするのは良い。

予測するということは、様々な起こりゆる状況を整理して、ボールが動いた瞬間に早くアクションを起こせるように準備してくこと。

先に動くとは、ただ何となくクロスが来そうだから先に動き出しておくこと。

微妙な違いがあります。

状況を整理し、自分が何をするべきかを考え、プレーすることで戦術的なメモリーがたまってきます。

✅ゴールキーパーは戦術メモリーを増やすことで判断が高まる

常に考えてプレーすることで戦術メモリーを増やし、いざ大切な試合やプレッシャーのかかった試合の中でより良い判断が早くできるようになります。

戦術メモリーとは、簡単に言うと、サッカーにおける戦い方の知識です。

ゴールキーパーでいうと、ゴールの守り方です。

※キャッチングやダイビングなどの技術ではありません。

その戦い方(守り方)の知識が定着し、その知識をもとにプレーすることでより早く判断することができます。またその戦い方の知識がより良質なものだと、早い判断でより良いプレーができます。

これがいわゆる判断の良い選手ですね。

これはゴールキーパーにとっても大切な考え方です。

ゴールキーパーにはより早く状況を判断し、決断・実行しなければいけません。

試合中は一つひとつ状況を整理し、何がベストなのかを判断する時間はありません。

なので、日々のトレーニングや練習試合などで考えてプレーし、戦術メモリーをためなければいけません。

戦術メモリーを増やすためには、サッカーノートを書くのがおすすめです。

ジュニア選手のための夢をかなえる「スポーツノート」活用術 トップアスリートが実践するパフォーマンス向上のポイント コツがわかる本ジュニアを読めば、プロ選手がどうやってノートを書いていたか理解でき、実践できます。

 

参考記事

判断力を鍛えるには【戦術メモリーを増やす】少年サッカー指導ポイント

 

パスコースを作るためのゴールキーパーのポジショニング

次は自分のチームがボールを持っているときのゴールキーパーのポジショニングについて解説していきます。

自分たちのチームがボールを持っている時は、ゴールキーパーは味方からパスをもらえるようなポジショニングを取らなければいけません。

では、味方からパスをもらうためにどのようなことを意識してポジショニングを取らなければいけないのか?

・立ち位置

・認知

・体の向き

✅立ち位置

初めにゴールキーパーはどこでサポートしなければいけないかを理解しなくてはいけません。

相手から離れた場所でなおかつ味方選手とゴールキーパーの間に相手選手がいない状況を作りましょう。

フィールドプレーヤーの場合、味方選手がプレーできるスペースを作るために、あえて相手の近くでボールを受ける場合もあります。

しかしゴールキーパーは相手にボールを奪われるリスクを冒してまでパスコースを作る必要はありません。

またパスを出す選手と平行にならないようなポジショニングをとりましょう。

つまり角度をつけてサポートをするということです。

まずは相手選手から離れて、なおかつ角度をつけてボールを受けることができるポジションを取りましょう。

✅認知

そして最適な立ち位置に移動している時、またはパスが移動している最中、ボールをコントロールしているときに

・相手の位置

・味方の位置

・有利なスペース

を認知しましょう。

この3つの中でもしっかりと見なければいけないことは、相手の位置です。

もう少し詳しく書くと相手のプレッシャーの強度です。

基本的にゴールキーパーがビルドアップする際は、誰がどこにいるのかがはっきりしています。

1-4-3-3で有れば、そのフォーメーション通りに選手が配置されているはずです。なので、パスを出す前に味方選手にどれくらいの強度のプレッシ

ャーがかかっているのかを認知する必要があります。

相手の矢印が強い味方選手にボールを出してしまうと、パスを出した味方選手が奪われて失点してしまう可能性が高くなります。なので、パスコー

スを作ってボールを受けたら、相手の矢印を見てパスコースを選択しましょう。

✅体の向き

ゴールキーパーがパスを受ける時に意識する体の向きは、「コート全体を見ることができる体の向き」です。

なのでパスを受ける際にボールに正対しすぎないことがポイントです。

先ほどの認知の話にも繋がりますが、話にも繋がりますが、コート全体が見れる体の向きで有れば簡単に相手のプレッシャーの矢印を見ることができます。

逆にサイドでボールを持っている味方選手に対して正対したままサポートすると、逆サイドの状況を観ることができません。

逆サイドの情報を見るためには首を振る必要があります。

首を振るということは、ボールから目を切らすということです。

ボールから目を切らすと、味方選手がパスミスをした場合、そのミスに対応できない可能性があります。

なので、コート全体が見えるような体の向きでサポートしましょう。

ゴールキーパー ポジショニングについてのまとめ

いかがだったでしょうか。

本日はGKに必要な3つのポジショニング~ゴールキーパーが初めに学ぶべき戦術~というテーマでブログを書いていきました。

ゴールキーパーは「今、どういうシチュエーションなのか?」を理解して

・シュートに対するポジショニング

・シュートとシュートを予防するためのポジショニング

・パスコースを作るためのポジショニング

👆のポジションを取らなければいけません。

ゴールキーパーはキャッチングやダイビングなど、いくら優れた技術を持っていてもポジショニングが間違っていれば失点してしまいます。

逆に言えば、正しいポジションに立つだけで失点を防ぐこともできます。

今日のブログを読んでいただいて、ゴールキーパーのポジショニングについて理解が深まっていただければ幸いです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。

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