皆さんの中で、こんなことを思ったことのある人はいますか?
「俺、筋肉あるのに、なんで走るの遅いのはなんでだろ…」
「あいつ筋肉あるけどそんな上手くねーよ、ただの見せかけだよ…」
って感じたことはありませんか。
こんにちは。Atsuyaです。
今日はスポーツでは欠かせないウエイトトレーニングについて書いていきたいと思います。
結論から申し上げると、
「筋肉は大きくするだけではスポーツでは使えない。使えるようにトレーニングすることも必要」です。
最初に誤解のないようなことを言っておくと筋トレ(筋肥大)を否定しているわけではありません。
今日は主に3つのことを中心に解説していきたいと思います。
- そもそも使えない筋肉とは
- 使えない筋肉は良くないが、筋肉を大きくすることは重要
- 大きくした筋肉を使えるようにするにはSSCをやれ!
では、深堀していきます。
1.そもそも使えない筋肉とは
まず初めに、筋肉を大きくする筋トレとスポーツ動作に注目してみましょう。
筋トレをしたことがある人ならわかると思いますが、 一般的な筋トレの目的はいかに筋肉に大きな負荷をかけて筋肥大を行うかです。つまり純粋に筋肉の収縮だけを使っておもりを持ち上げることで、筋肉に大きな負荷を与えて筋損傷を起こし、超回復によって筋肥大をしています。
一方で、 スポーツ動作の目的は、いかに効率よく大きな力を発揮するか、です。
例えば、ジャンプする時の動作を思い出してください。
ジャンプする前、一旦しゃがみますよね?
なぜしゃがむのですか?
高く飛ぶためですよね?
ジャンプが一番わかりやすいですが、高く飛ぶためには一回しゃがむと同時に腕も振り下ろしますよね?
つまり反動を使っています。
筋トレの動作とスポーツ動作の違いは反動を使うか使わないかです。
反動を使うことで筋肉に貯蔵されているエネルギーを少しでも節約し、より長い時間、最高のパフォーマンスを発揮できるようにしています。
これを理解した上で、スポーツにおいて使えない筋肉について解説したいと思います。
☑使えない筋肉とは?
使えない筋肉というのは、反動を使わないでつけた筋肉をそのままの状態にしておくことです。
つまり反動無しの筋トレ(筋肥大を目的とした筋トレ)だけを行ってはいけません。
反動を使わない筋トレばかりしていると、反動を使わない癖がついてしまいます。この癖が使えない筋肉の原因になります。
先ほども述べたように、反動を使わない筋トレは筋肉に大きな負荷がかかります。
つまり筋肉に「効かせ癖」をつけてしまいます。
簡単に言うと、常に力が入っている状態です。
この「効かせ癖」が染みついた状態でスポーツをしてしまうと、いつも力が入っている状態になります。そのため動きがぎこちなくなってしまいます。
そしてスポーツにおける動きで重要な脱力した状態が作れなくなってしまいます。
例えば、野球でボールを投げるとき、常に力を入れる必要はないですよね?ボールを投げる瞬間だけ力を入れますよね。「効かせ癖」がついてしまうとボールを投げる前(テイクバック)の動作でも力が入った状態になってします。そうすると上手くボールは投げれません。
つまりこれが使えない筋肉の正体です。
スポーツにおいて使えない筋肉のままにしておくのは良くないですね。
2.使えない筋肉は良くないが、筋肉を大きくすることは重要
1.の解説を読んだら、「筋トレする意味なくね?」って思う人もいるかもしれません。
しかしそれは違います。
見せかけのでかい筋肉ではスポーツにおいて意味はないが、強く、使える筋肉は必要です。
ではなぜスポーツ選手が筋トレするのか書いていきましょう。
結論から申し上げると、「単純に筋肉量が増えれば大きな力を発揮することができるから」です。
そもそも筋肉とは、体を動かす道具です。車で例えるとエンジンのようなものです。エンジンが大きくなればなるほど車は速く動けます。
しかし運転する人が未熟だと車を上手に操ることはできません。
したがって、車で競争したときに勝つことができません。
筋肉も同じです。筋肥大させる、つまりエンジンを大きくするだけではいけません。 筋肉を動かす技術も身につけなければなりません。
ではどんなトレーニングが必要なのか。
トレーニングは主に3種類あります。
- ウエイトトレーニング(筋肉を大きくする、つまりエンジンを大きくする)
- 基礎的スキルトレーニング(競技スキルの根底にある「反動動作の巧みさ」を鍛えること)
- 競技トレーニング(テニスならテニスの技術トレーニング、サッカーならサッカーの技術トレーニング)
使えない筋肉の人は、2.基礎的スキルトレーニングをしないでウエイトトレーニングと競技トレーニングをしています。
2.のトレーニングをすることで大きいだけの筋肉を自由に動かせるようになります。
次は具体的なトレーニングについて書きたいと思います。
3.大きくした筋肉を使えるようにするにはSSCをやれ!
SSCとは: Stretch Shortening Cycle(ストレッチ・ショートニング・サイクル)伸長ー短縮サイクル:つまり筋肉を一度、強制的に伸長(ストレッチ)させてから、素早く短縮させると大きな力が出せるテクニックのことです。
先ほどの、ジャンプ動作を具体例として出します。
ジャンプする前にしゃがみ込む動作を行ます。その時、ジャンプするために使う筋肉が強制的の伸ばされます。例えばもも前の筋肉(大腿四頭筋)が主に伸ばされます。そして強制的に伸ばされた(ストレッチされた)筋肉はもとに戻ろう(短縮しよう)とします。
この時にスピードのある強い力が発揮されます。
皆さんも知っていると思いますが、
パワー=スピード×力の大きさ
です。
つまり、筋収縮のスピードを意識するようなトレーニングも必要ってことですね。
これを意図的にトレーニングに組み込むことで使える筋肉にしていきます。
☑自重を使って明日からできる手軽なSSCトレーニング
※これは個人的なおすすめなので是非やらなくてもいいです。(笑)
筋肥大させるためにビッグ3といわれる筋トレをしますよね?
ビッグ3:ベンチプレス、スクワット、デッドリフト
各筋肥大トレーニングを行った後に、僕は反動を使った筋トレをしています。
例えばベンチプレスをやった後にパワープッシュアップ(ジャンプ腕立て伏せ)をしたり、スクワットを行った後にジャンプスクワットやランジジャンプを行っています。デッドリフトを行った後は反動をつけてチンニング(懸垂)をしています。
この方法がすべてあっているとは限りませんが手軽にできるので1度やってみてください!
☑最大限のパフォーマンスをしたい人に向けた基礎的スキルトレーニング
僕のお勧めは、パワークリーン(ハイクリーン)トレーニングがおすすめです。
簡単にこのトレーニングを説明すると、全身を使って重たいものを持ち上げられるかです。
脱力した状態から、一気に力を入れておもりを持ちあげます。
これが上手くできるようになればあなたの瞬発力が向上するでしょう。
以下の動画がパワークリーンについて解説している動画です。
わかりやすいので是非ご覧ください👇
まとめ
筋トレとスポーツには様々な研究があります。世の中に情報はたくさんあります。自分に合うか合わないは自分自身で体験してみないとわかりません。
筋トレしてるのにスポーツでいい結果が残せない人は是非、今日の方法を試してみてください。
しかし、おもりを使って筋トレするためにはジムに行かなければできませんね。大学のクラブや強豪校の部活動でない限り、ジムを自由に使うことはできないと思います。
ジムを選ぶ基準はありますか?
以下のブログでジムの選び方について解説しています👇是非ご覧ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考文献
関連ブログ
※こちらの記事は 2019年6月6日 に投稿した記事を2019年10月4日に新しく更新したものになります。
[…] 使えない筋肉を大きくして満足するな!SSCをして最大限のパフォーマンスを! […]