ゴールキーパーをとって1対1を止める事は、チームを救うプレーになりますよね。
しかしある調査によると、
ゴールキーパーの失点時のアクションは1対1が48%とも言われています。
引用:ドイツ式GK 技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「戦術」p16ページより
つまり何が言いたいかというと、ゴールキーパーが1対1の状況を理解し、状況に応じたプレーを的確に行うことで失点の半分を防げるかもしれないということです。
こんにちは、Atsuyaです。
本日は、1対1の優先順位~ゴールキーパーの個人戦術を理解しよう~というテーマでブログを書いていきたいと思います。
今まで私のブログでは、ゴールキーパーの1対1に必要な技術(ABC)やシチュエーションに応じてどのような技術を使うのか?と言うことを書いていきました。
【GK:1対1】5つのシチュエーションを理解し、チームを救おう!
これは1対1の場面の実際のアクションの部分だと思っています。
しかし、大切な事は原則を理解することだとも思います。
そこで、以前以下のようなツイートをしました。
ゴールキーパーの1対1の優先順位
【準備】
1.プレー予測
2.ポジションの調整
【実行】
1.ボールを奪う(フロントダイビング)
2.距離を詰める(離れる)⇄シュートに対して構える
3.シュートブロック(ブロッキング) https://t.co/yX7TuvlTOc— Atsuya (@Atsuya_gk) July 27, 2022
ゴールキーパーの1対1の優先順位
【準備】
1.プレー予測
2.ポジションの調整
【実行】
1.ボールを奪う(フロントダイビング)
2.距離を詰める(離れる)⇄シュートに対して構える
3.シュートブロック(ブロッキング)
1対1を止めるためには上記の原則を理解しなければなりません。
そして実際のアクションだけではなく、プレーをする前にはゴールキーパーは準備しなければなりません。
そこで今回は1対1の優先順位を細かく書いていきたいと思います。
ゴールキーパーは準備が大切
よく準備してから戦いに臨めば、半ば勝ったも同然だ。
ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』
何かで勝利をつかむためには準備がとても大切です。
基本的にゴールキーパーにチャンスは一度しかありません。
その1度のプレーのために良い準備をしなければいけません。
1.プレー予測
ゴールキーパーの準備の1つとしてプレーを予測することが大切です。
予測とは、簡単に言うと、
「今ボールを持っている選手は、逆サイドの選手にパスを出しそうだな」
「そしてボールを受けた選手は裏のスペースにボール蹴りそうだな」
などこのような事を試合中に考えなければいけません。
しかし気をつけなければいけないのは、予測したからといってそのプレーが100%行われるわけではありません。
実際にクロスボールの場面でもよくあります。
相手選手がクロスボールを上げると100%確信してポジショニングを変えてしまうと、相手のミスキックによってボールがゴール方向に来たときに対応できなくなります。
あくまでも予測することまでに留めておきましょう。
予測と山を貼る事は違います。山を貼る=ギャンブルだと思っています。
「予測」と「先に動く」は違う。
予測:ボールが来る前に、状況を観て、分析し、その後「どんなことが起こるか」を想定する
先に動く:ボールがプレーされる前に直感で動いてしまう。クロスを上げられる前に先に前に出てしまうなど。
予測して、シュートとクロス両方のポジションを先取りするのは良い。— Atsuya (@Atsuya_gk) September 8, 2021
「予測」と「先に動く」は違う。
予測:ボールが来る前に、状況を観て、分析し、その後「どんなことが起こるか」を想定する
先に動く:ボールがプレーされる前に直感で動いてしまう。クロスを上げられる前に先に前に出てしまうなど。
予測して、シュートとクロス両方のポジションを先取りするのは良い。
2.ポジションの調整
そして、プレーを予測したらその予測したプレーに対してスムーズな動きだしをできるようにポジションを修正しなければいけません。
今、ピッチの中央でボールを持っている選手が前線の選手へパスを出しそうなアクションをしているのであれば、実際に前線の選手にパスが入ったタイミングでゴールキーパーが何かしらのアクションできるようにポジショニングを調整する必要があります。
もちろん先ほども述べた通り、実際にそのプレーを100%をするわけではないので、シュートに対しても対応できるポジションを取らなければいけません。
サイドにボールがある時も同様に、ペナルティーエリア内の状況を把握し、どこにボールが来そうなのかを予測することが大切です。
そしてシュートに対しても対応できる、またはセンタリング上がったときにも1対1の対応ができるようにポジションを取らなければいけません。
実行
これから書いていく事項は、以前書いたブログに似ています。復習も兼ねて書いていきます。
1.ボールを奪う(フロントダイビング)
まずGKの優先順位はボールを奪うことです。
これはフィールドプレーヤーにも共通して言えることでしょう。
まずは守備の原則としてフィールドプレーヤーであればインターセプトを狙います。
これはゴールキーパーでも同じです。
まずはゴールを守るためのポジショニングに立ち、その選手が他の選手にパスを出すところを予測します。
そしてチャレンジできるのであれば、ゴールキーパーはボールを奪いに行く事が鉄則です。
そのために必要な技術がフロントダイブです。
以下のツイートをしました
【GK技術:フロントダイブ】
フロントダイブの目的は
1.相手より先に触ること
2.力強くボールにアタックすることゴロのダイビングと同じように地面スレスレで飛ぶことです。地面をこすりながら飛んでしますと摩擦が働き、ダイビングのスピードが落ちてしまうからです。
pic.twitter.com/6j0IABAz8I— Atsuya (@Atsuya_gk) January 25, 2021
【GK技術:フロントダイブ】
フロントダイブの目的は
1.相手より先に触ること
2.力強くボールにアタックすることゴロのダイビングと同じように地面スレスレで飛ぶことです。地面をこすりながら飛んでしますと摩擦が働き、ダイビングのスピードが落ちてしまうからです。
以下のブログでも解説しているのでぜひご覧ください👇
2.距離を詰める(離れる)⇄シュートに対して構える
もちろん、相手のパス等が長く安全確実にペナルティエリア内でボールをキャッチできるのであれば何も問題がありません。
しかし実際にはチャレンジできるボールではなかったらフロントダイビングでボールを奪いに行くのではなく、できるだけ距離を詰めるもしくは離れる、そしてシュートに対して構えることが大切です。
もしくは、可能な限り距離を詰めてブロッキングという選択肢がありますが、後ほど書いていきます。
そして1対1の場面では近距離でシュートに対応することがあります。なので、コラプシングという技術を使ってゴール守る必要があります。
【トレーニングの意図を探ろう!】
・コラプシングで守れる範囲はフットサルゴールぐらい
・ただ足を抜くだけではなく、進行方向と逆の足で踏み切ったり、その場で踏みきることも必要
・反転して足両足をきれいに揃えることも大切
pic.twitter.com/aQrMxtB5C5— Atsuya (@Atsuya_gk) July 25, 2022
【トレーニングの意図を探ろう!】
・コラプシングで守れる範囲はフットサルゴールぐらい
・ただ足を抜くだけではなく、進行方向と逆の足で踏み切ったり、その場で踏みきることも必要
・反転して足両足をきれいに揃えることも大切
以下のブログでも解説しています👇
コラプシングの「やり方・使う場面・セーブできる範囲」徹底解説!
✅あえて下がるとは?
1対1というかクロスボールなどの場面ではあえて下がることで反応する時間を稼ぐことができます。
【クルトワ選手:シュートストップ】
反応する時間を稼ぐためにポジションあえて下げる。
シュートを打たれる前にまでにゴール前の状況を整理する。
特に、相手がどこにいるかを認知してボールをコントロールする。
そして簡単にはコーナーキックにしない。
pic.twitter.com/YYMloTq3hc— Atsuya (@Atsuya_gk) July 14, 2020
【クルトワ選手:シュートストップ】
反応する時間を稼ぐためにポジションあえて下げる。
シュートを打たれる前にまでにゴール前の状況を整理する。
特に、相手がどこにいるかを認知してボールをコントロールする。
そして簡単にはコーナーキックにしない。
1対1でも応用できる場面があります。
山口瑠伊 選手
1対1の距離の詰め方がとても参考になる。
・まずはシュートに対して下がりながらポジションを取る
・その後、相手がボールを見たタイミングで距離を詰める
・ブロックの姿勢、腕の広げ方も最適これを相手FWがオンザボールの時にできるのが本当にすごい…
pic.twitter.com/cNrvT3bwrm— Atsuya (@Atsuya_gk) July 8, 2022
山口瑠伊 選手
1対1の距離の詰め方がとても参考になる。
・まずはシュートに対して下がりながらポジションを取る
・その後、相手がボールを見たタイミングで距離を詰める
・ブロックの姿勢、腕の広げ方も最適これを相手FWがオンザボールの時にできるのが本当にすごい…
このように、1度下がることでシュートに対してしっかりとポジショニングを取り、そこからタイミングよく詰めることで1対1の勝率を上げています。
3.シュートブロック(ブロッキング)
最後はシュートブロックであるブロッキングです。
1対1でボールを奪うアクションができなかった時に距離を詰めて行うアクションです。
ブロッキングの技術は相手との距離が1メートルから2メートル以内で使うような技術です。
https://twitter.com/atsuya_gk/status/1517850397414952960?s=21&t=o44znFJw6cwMju13F8MIOw
🔥ジョー・ハート選手:セーブ集🔥
1対1のブロッキングの場面では、体を広げるために柔軟性が欠かせない。
さらに、それだけではなく体を広げる「タイミング」が大切ということを教えてくれる。
どのタイミングで、体を大きく広げたブロッキングをするのか?を研究中
ブロックについても以下のブログで解説しているのでぜひご覧ください。
ブロッキングの基礎だけを身につけたいならこのトレーンングをするべし!
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日は、1対1の優先順位~ゴールキーパーの個人戦術を理解しよう~というテーマでブログを書いていきました。
1対1の場面では技術の理解やシチュエーションの理解も大切です。しかしゴールキーパーもサッカー選手の1人なので、まずはサッカーの原則を理解することが大切です。
まずはゴールを奪われないポジションに立ち、インターセプト狙います。それができなければ距離を詰めたり、あえて離れたり、もしくはシュートに対してポジショニングを取ります。
間合いを詰めることができたけど、ボールを奪いに行けない場合は、対応し、シュートブロックを行います。
このように原則を整理して1対1を学ぶことで1対1の勝率を高めることができるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考図書