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【3年間の経験談】GKコーチってどんな仕事をしてるの?

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高校サッカー引退したら、GKコーチになりたい!!!

できれば、GKコーチを職業にしたいけど、GKコーチだけで暮らしていけるのか?

 

 

そんな悩み解決します。

こんにちは、Atsuyaです。本日は、【3年間の経験談】GKコーチってどんな仕事をしてるの?

というテーマでブログを書いていきたいと思います。

先日、以下のような質問を受けました👇

僕は今年、高校を卒業します。高校まで本気でサッカーをやっていましたが大学生になったら母校(高校)や中学生の時にお世話になったクラブでGKコーチをやりたいと思います。そこで質問なんですが、GKを指導する以外にどんな仕事をしていますか?

 

GKコーチの仕事は大きく分けて以下の通りになります👇

・トレーニング作成

・試合の帯同

・事務仕事

今回のブログでは上記の3つをさらに深堀して、GKコーチの仕事について解説していきたいと思います。

GKコーチの仕事①トレーニング作成

まずGKコーチはトレーニングを行う前にトレーニングを考えなければいけません。

そして、GKコーチならば、将来、「目の前のゴールキーパーにどうなってもらいたいか?」 を考え、そうなってもらえるように指導していかなければなりません。

ただなんとなく、

「先週の試合でクロスボールの対応が微妙だったから、今日はクロスボールの練習するか」

「明日は試合だから軽めにやっておくか」

「オフ明けだからステップワークのトレーニングを多めに入れるか」

など、なんとなくでトレーニングをやってはいけません。

GKトレーニングを考える際は、大きな年間計画から立てていきましょう。

GKコーチは4つの計画を立てる必要があります。

  1. 年間のトレーニング作成
  2. 月のトレーニング作成
  3. 週のトレーニング作成
  4. 当日のトレーニング作成

年間のトレーニング作成

年間の計画では、

1年後どうなってもらいたいか?

どういう方針でトレーニングするか?

そのために何をするか?

ということを考えなければいけません。

僕が行っている中学1年生の例であげると、

中学生2年生になる前に、ゴールキーパーにおける基本的な技術を理解、習得する。

戦術面では、ビルドアップやポジショニングなどを理解できるようになる。7割ぐらい実行できれば良い。

そのため、トレーニングでは闇雲には早いボールを蹴るのではなく、対話を通してトレーニングを行う。

もちろん、最低限の運動量を確保する。

また、ダイビングやジャンピングキャッチなど技術を発揮するためにフィジカルが必要なためトレーニング前に体づくり運動を行う。

これは僕の例ですが、こんな感じで大まかに考える必要があります。

月のトレーニング作成

続いては、月単位でのトレーニングを計画します。

年間のトレーニングで、

1年後どうなってもらいたいか?

どういう方針でトレーニングするか?

そのために何をするか?

ということを考えました。

月単位のトレーニングでは、スモールゴール(小さい目標)を設定して、それを達成できるようにしていかなければなりません。

また中学生1年生の例を出します。

例えば、年間の計画で基本的な技術を習得するということがありました。

次の計画ではその技術を習得するために技術の要素を分解して一つずつクリアしていく感じで行います。

そこで基本的な技術の中にはダイビングという動作があります。

ダイビングをできるようにするためのポイントは

・重心移動

・踏切

・着地

です。

もちろん細かいつま先膝の向きなどを入れてしまうと沢山あるのですが…

このように技術を習得するための要素を分解してそれらをクリアすればダイビングが習得できる、すなわち1ヶ月のゴールを達成できるようにしていきましょう。

ダイビングの基本技術について徹底解説👇

【ゴールキーパー】ダイビングに特化!二人で出来る練習15選!

週のトレーニング作成

月のトレーニングまで考えることができたら、あとは細かいポイントを1週間単位のトレーニングに変えていくだけです。

先程のダイビングの例をだすと、

重心移動

踏切

着地

が大切だと書きました。

週のトレーニングでは

1週間目:重心移動

2週間目:踏切

3週間目:着地

4週間目:立った状態からのダイビング

のようにどの週に動作習得のポイントを持ってくるかを整理していきましょう。

「技術を習得させたい!」GKトレーニングってどう計画する?

当日のトレーニング作成

そして最後の当日のトレーニングでは、その日に行うトレーニングのオーガナイズを考える必要があります。

簡単に言うと指導案を考えることです。

・トレーニングの内容

・グリッドの大きさ

・必要な人数

・マーカーなどの必要な道具の数

などを図や文字を使ってまとめましょう。

指導案では、下記のサイトから無料でダウンロードできるのでぜひ使ってみてください👇

僕もフィールドプレーヤーのトレーニングメミューを考えるときに使用しています。

サッカーの指導案をカンタン作成!便利なテンプレート&フォーマット【Excel・PDF・JPG(JPEG)】

またトレーニング後に選手にフィードバックをしてもらえることで、GKコーチにも新しい気付きを発見することができます!

僕はGKフィードバックシートをトレーニング後に選手に配って、選手の考えを引き出しています。

【無料GKフィードバックシート付】GKの育成について〜自ら成長できるGKになるために〜 

GKコーチの仕事②試合の帯同

GKコーチはトレーニングだけでなく、試合にも帯同します。

育成年代では、GKのw-upだけではなく、試合運営の手伝いもしなければなりません。

まずはw-upについて書いていきます。

GKのw-up

「GKのw-upで何を意識してやりますか?」って聞かれることがありますが…

僕自身はそのGKがやりたいことをやればいいと思っています。ただ「やりたいこと」というのは好き勝手にやるというよりかは、

「どうやったら自分(GK)自身が最高の状態で試合に臨めるか?」です。

僕の場合は、体温を温め、関節可動域を広げるようなダイナミックストレッチを行い、技術を確認できれば試合に安心して入ることができます。ただ、これはそれぞれGKによって異なるので、GKコーチはGKとコミュニケーションをとり、GKコーチと選手でw-upを作った方がいいでしょう。

また育成年代のトレーニングマッチなんかの場合は、体を温める要素と技術を徹底することを意識した方がいいかもしれません。

僕の育成年代で指導する場合、w-upでは、まとまった時間GKの指導をできることが多いので体を温めて細かい技術の確認を徹底的に行うことが多いです。

これは所属チームとの関係もありますが、GKを含めたビルドアップの練習などが多いチームだと普段のトレーニングでGKの技術やポジショニングなどの戦術を落とし込めないことがあります。

なので、育成年代ではw-upこそGKが成長できるようにトレーニングしていきましょう。

試合の運営

育成年代の試合の場合、地域リーグや高円宮杯などの公式戦があります。

そして、その公式戦に参加する場合は大会運営もしなければなりません。

審判や会場提供などを行わなければなりません。審判をする場合はライセンスを持っている方が望ましいです。

以下のブログでは、サッカー指導者に必要なライセンスについて解説しています👇

サッカーコーチに必要な資格とは?

また試合などで会場を提供した場合に、各チームへ会場の注意事項などを連絡しなければなりません。

例えば、

雨の日に開催できるか?

駐車場の有無や最寄り駅

保護者の観戦できるか

などの連絡をしなければなりません。

もちろん、これはGKコーチが行うというよりかは、そのチームのスタッフが行います。

なので、もし自分がチームで指導している場合は試合運営を滞りなくできるようにしていきましょう。

 

GKコーチの仕事③事務仕事

最後は事務系の仕事です。これはGKコーチというよりかは育成年代のサッカーコーチの仕事といってもいいでしょう。

保護者への連絡(スケジュールなど)

育成年代では、まずは保護者に週末のスケジュールなどを連絡します。

子供がどこでどのチームと試合なのかがわからないと保護者は不安になってしまい、チームへの信頼もなくなってしまいます。

なので、共有すべきことはすぐに共有できるようにしましょう。

合宿などの案内

これは保護者への連絡とかぶってしまいますが、夏季休暇や冬季休暇を利用して合宿を行う場合は、それを保護者に連絡したり、費用を管理しなければいけません。

そして、合宿地の人と連絡を取り合い、その宿舎でどのような食事が出るのかを把握しなければなりません。

なぜならば、子供の中にはアレルギーがあり食べられないものがある可能性があるからです。

このように通常のトレーニングだけではなく、長期休暇などで行われるイベントの運営などもしなければいけません。

月謝管理

最後は月謝管理です。チームやスクールに関わらずサッカークラブでは月謝を頂いてクラブを運営しています。

つまり、月謝とはクラブを動かすガソリンのようなものです。なので、サッカークラブのスタッフは月謝、つまりお金を管理しなければいけません。

もちろん、大きいクラブでは、サッカーコーチだけでなくお金を管理する専用のスタッフを雇うところもあります。

しかし、 専用のスタッフを雇えない場合は指導者の誰かができなければなりません。

なので、一応『月謝の管理』という仕事があるんだな〜ということを理解しておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本日は、【3年間の経験談】GKコーチってどんな仕事をしてるの?というテーマでブログを書いていきました。

GKコーチはその日になんとなくトレーニングするのではなく、年間、月、1週間単位で計画を立て、トレーニングを実行しなければなりません。また試合の帯同ではGKコーチとしてゴールキーパーのw-upを行ったり、試合運営の一環として審判を行います。またクラブ運営で必要な月謝管理などもGKコーチが行う可能性があります。

育成年代では、GKの指導だけで安定した収入を得ることは難しいです。指導者以外の運営の仕事ができて、安定した収入を得ることができるでしょう。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

【進路相談】サッカーコーチの給料は低いのか?~収入を上げるための戦術も教えます~

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