こんにちは、Atsuyaです。
本日はスポーツ心理学の研究に基づいて、「子どもをスポーツ好きにするためには」について書いていきたいと思います。
結論から申し上げると、子どもをスポーツ好きにするためには、
「対人的交流」を増やすことです。
「対人的交流」とは簡単に説明すると、協力や助け合いです。
初めに子どもがスポーツ好きになる3つのポイントを紹介したいと思います。
- 能力
- 魅力
- 対人的交流
これらを一つひとつ解説していきたいと思います。
この3つのポイントは大学生を対象に、なぜ運動が好きになったかを調査した研究です。
参考文献:よくわかるスポーツ心理学 (やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ) by 中込 四郎 , 山本 裕二 , 伊藤 豊彦
・能力
能力とはその子どもの運動神経や身体能力のことです。
能力が高ければ、たとえそのスポーツが好きでなくても嫌いにはなりません。
なぜか?
そのスポーツ、運動ができるからです。
想像すればわかると思いますが…
例えば、中学生に
「好きな教科はなに?」って聞くと
「英語!」、「数学」、「音楽」などの答えが返ってきます。
「なんで?」って聞くと…
「点数取れるから!」、「歌えるから!」などの答えが返ってきます。
つまり、子どもは好きを得意と勘違いしてしまうことがあります。
したがって、運動神経や身体能力が高いとスポーツが好きだと思ってしまいます。
・魅力
魅力とはそのスポーツに魅力を感じているかどうかです。能力とは違って、そのスポーツができなくても、試合を見ることが好きだったりするとスポーツ好きになります。
大人になってもenjoy思考でスポーツをやっている人に多いと言われています。
サッカーを全くやったことがなくても、試合を見ることが好きで1か月に1度、仲間と集まってフットサルをやる人もいます。
得意じゃないけどそのスポーツに魅力を感じて好きになる子どももいます。
・対人的交流
運動神経や身体能力が高くなくても、スポーツを見ることが好きじゃなくても、
スポーツで協力や助け合いが生まれたら子どもがスポーツ好きになる可能性はあります。
実際に保健体育の授業で協力や助け合いを行えば、スポーツが好きになる可能性はあります。
例えば、バスケットボールの授業でフリースローが何点入ったか競うより、チームで協力して全員がレイアップをできるように課題を投げかけたほうがスポーツを好きになる可能性は上がります。
運動ができるかできないかは、子どもの発達段階にもよるので1ヵ月や2ヵ月で、いきなりできるようにはなりません。
スポーツの魅力を子どもに理解させるには、よほどプレゼン能力が高い指導者でないと厳しいと思います。
上手くモチベーションを高められる人なら、魅力を感じさせ、スポーツ好きにできると思います。
無理せず子どもにスポーツを楽しいと思ってもらいたいなら、協力、助け合いの課題を促し、対人的交流を増やすべきです。