今まで、【GKコーチとしての気づき】シリーズについて書いていきました。
今回もその続きになります。
【GKコーチとしての気づき】ティーチング&コーチング&トレーニングを使い分けろ!
【GKコーチとしての気づき】「気持ち」と「技術」をリンクさせる
【GKコーチとしての気付き】配球しながらGKの動作を見るのは難しい
こんにちは、Atsuya です。
本日は、【GKコーチとしての気づき】他人のGKトレーニングの意図を考える
というテーマでブログを書いていきたいと思います。
先日、以下のようなツイートをしました。
他の人のGKトレーニングを観察することで思考が深まる。
「なぜ」GKコーチがそのトレーニングを行ったのか?を考えることが大切。
トレーニングに正解はない。同じトレーニングをやってもコーチによって「ねらい」が異なる。 https://t.co/bNx5P9kiQH— Atsuya (@Atsuya_gk) July 4, 2022
他の人のGKトレーニングを観察することで思考が深まる。
「なぜ」GKコーチがそのトレーニングを行ったのか?を考えることが大切。
トレーニングに正解はない。
同じトレーニングをやってもコーチによって「ねらい」が異なる。
最近、Twitter や YouTube で他の人のGKトレーニングを簡単に見ることができます。
僕自身も自分自身の指導に活かすために、よく見ています。
しかし、ただそのトレーニング動画を見てマネをするのではなく、
「なぜ」そのGKコーチがそのトレーニングをしているのか?
どのような「意図」でそのオーガナイズになっているのか?
ということを考えることが大切だということを学びました。
なので今回のブログでも、【GKコーチの気づき】として記事を書いていきたいと思います。
本日の概要はこちらです👇
1.同じトレーニングをやってもコーチによってねらいは異なる
2.ただトレーニングの真似をしてはいけない
3.プランを立てるということが大切
では深掘りしていきます。
1.同じトレーニングをやってもコーチによってねらいは異なる
はじめに言っておきたいことがあります。
それは良いトレーニングはないということです。
なんだいきなり?
と思う方がいるかもしれませんが事実です。
実際に良いと思われているトレーニングを行っても、指導者のアプローチによって良いトレーニングもなるし悪いトレーニングにもなります。
僕が思う良いトレーニングとは、
指導者のねらいが具体的でなおかつオーガナイズも最適で的確なコーチングがあるトレーニングだと思っています。
✅ねらいとは?
具体的なねらいとはどういうものか?
例えばゴールキーパーの技術の中で「クロスボールの対応」というものがあります。
その日のトレーニングで、「クロスボールの対応」を練習しようとなってはいけないということです。
僕からしたら、クロスボールも何を習得させたいのか?ということまで具体的なねらいを絞らなければなりません。
クロスボールでの、
ポジショニングなのか?
落下地点の予測なのか?
空中での姿勢なのか?
足の運び方なのか?
空中でのキャッシングなのか?
キャッチングとパンチングの判断なのか?
パンチングの技術発揮なのか?
というところまで具体的にねらいを絞ってトレーニングを考えなければなりません。
もちろんこれらの技術をどのような場面でも発揮できるように、
トレーニングのねらいを「クロスボールの対応」とするのは悪くないでしょう。
クロスボールを制覇する8つの要素 @獨協大学 GKトレーニングより
✅その道具は必要か?
ゴールキーパーの技術を向上させるためにたくさんの道具があります。
コーンやマーカー、ダミー人形やクレイジーキャッチのような反応を高めるための道具があります。
なんとなくその道具を使うのではなく、
なぜその道具を使うのか?
この道具を使ってゴールキーパーどのように成長させたいのか?
を明確にしなければなりません。
確かにゴール前にたくさんの道具を置くことで見栄えは良くなるでしょう。
しかし、何度も述べていますが具体的なねらいがあり、なぜその道具を使うのか?を明確にしなければなりません。
✅的確なコーチングはできているか?
そして、指導者がどのような声かけをするか?が最も大切です。
下記のブログでも書いていますが、指導者はただただ褒めるのではなくどんなプレーが良かったのかということを的確なコーチングで褒めた方が良いでしょう。
選手を褒める時は、選手の才能を褒めるのではなく、選手の努力した成果を褒めることが良いでしょう。
「○○(名前)、よく早くキャッチできたね!日頃の指を開くトレーニングの成果が出てるね!!!」
もちろん、褒めるだけではなく選手が上手くなるために、シンクロコーチングやフリーズを使いことも大切です。
そして必要であればデモンストレーションなどを見せて、選手に「基準」を示すことが大切です。
選手になんとなく「パススピードをあげろ!」というのではなく、実際にボールの配給で見せてあげることで選手はより理解し実行できるようになるでしょう。
選手、指導者をやっているから理解できること、練習を途中で止めるフリーズには気をつけろ!
2.ただトレーニングの真似をしてはいけない
先ほども述べた通りトレーニングでは「ねらい」が大切です。
選手にどのような技術を身につけて欲しいか?
どのような戦術を理解し実行できるようになってほしいか?
獲得させたいフィジカル的な要素は何か?
を明確にしなければなりません。
つまりトレーニングは明確なものでなければならないです。
もちろん他の人のトレーニングを参考にすることは良いことです。
しかしこのトレーニングは、
何を目的にやっているのか?
選手にどのようなことを落とし込みたいのか?
なぜこのようなオーガナイズなのか?
というところを理解して上でトレーニングを行ってください。
3.プランを立てるということが大切
指導者とはいえ、トレーニング自体が失敗することも多々あります。
「今日のトレーニング、Tr1がうまくいかなかったな~」とか「最後のゲームで練習で積み上げたものが出なかったな~」
などうまくいかないことの方が多いです。
ですがここで大切なのはしっかりとプランニングすることです。
失敗を前提にトレーニングを行うわけではありませんが、プランニングすることで
なぜそのトレーニングが失敗したのか?
次どのようにすれば上手くいくのか?
という原因を理解することができます。
トレーニングが良かった場合も、トレーニングが成功した要因についても理解できます。
なので必ずプランニングをしましょう。
つまり、プランニングすることでトレーニングを正確にフィールドバックすることができ指導者自身の成長にも繋がります。
もちろんトレーニング当日の選手の様子やピッチコンディションによっては急にトレーニングを変更することがあると思います。
それはそれで構わないと思います。
ですが、指導者としてしっかりとトレーニングプランするというプロセスがとても大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日は、【GKコーチとしての気づき】他人のGKトレーニングの意図を考えるというテーマでブログを書いていきました。
近年では世界中のゴールキーパートレーニングを簡単に見ることができます。
そのトレーニングを同じように自チームの選手に行うこともできるでしょう。
ですが、そのトレーニングの意図は何なのか?なぜそのオーガナイズなのか?ということをしっかりと理解をしてから取り入れましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。