ゴールキーパーは攻撃の起点!!!
とよく言われるが、、、
実際どんなテクニックが必要なの?
こんにちは、Atsuyaです。
本日は、ゴールキーパーが『攻撃の起点』になるってどんなプレー?足元のテクニックは必要なの?
というテーマでブログを書いていきたいと思います。
先日、以下のような質問を受けました👇
私のチームはボールポゼッションを主として行うチームです。
チームのゴールキーパーには『攻撃の起点』になってほしいと伝えています。
しかし、『攻撃の起点』という表現がとても抽象的なため、
具体的に何を意識すればいいかわかりません。
どうすればいいでしょうか?
結論から申し上げると、
攻撃の起点になるために、『ビルドアップ』と『ディスリビューション』というプレーのアクションを意識しなければいけません。
ビルドアップ時には『+1を作ること』を意識しましょう。
+1を作り、ボールをミドルゾーンに前進させることが大切です。
また以前に似たようなことをツイートしています👇
GKが「攻撃の起点になる」って具体的にどんなプレーか?
・ビルドアップ
⇒相手のプレスの人数より+1を作り、ミドルゾーンにボールを運ぶ
そのために必要な技術は、パス&サポート、コントロール、運ぶドリブル・ディストリビューション
パントキックやサイドボレー、ドロップキック、スローイング— Atsuya (@Atsuya_gk) August 8, 2021
GKが「攻撃の起点になる」って具体的にどんなプレーか?
・ビルドアップ ⇒相手のプレスの人数より+1を作り、ミドルゾーンにボールを運ぶ そのために必要な技術は、パス&サポート、コントロール、運ぶドリブル
・ディストリビューション パントキックやサイドボレー、ドロップキック、スローイング
本日の概要はこちらです👇
・【ゴールキーパーの攻撃時の役割】+を作るとは?
・【ゴールキーパーの攻撃時の役割】ゴールキック時のショートパスとロングキックの使い分けは?
・【ゴールキーパーの攻撃時の役割】声掛けについて
では、深堀していきましょう!
【ゴールキーパーの攻撃時の役割】+1を作るとは?
GKを含めたビルドアップで一番意識しなければいけないことはビルドアップで+1の状態を作ることです。
+1とは相手の人数(ボールを奪いにきている人数)より一人多い状態を作らなければなりません。
これはボールポゼッションするチームには欠かせない考え方です。
そして、+1の状態を作り相手のファーストラインを超えることを目的とします。
例えば、自分たちが1-4-3-3相手が1-4-4-2だと仮定します。
そこでGKを含めたビルドアップを意識すると、相手の2トップのラインを超えることが大切です。
相手の2トップを超えるために、自分たちはGKと2センターバックの合計3人いれば理論上、相手のファーストラインを超えることができます。
攻撃的なゴールキーパーにとって必要な技術は?
相手のファーストラインを超えることを意識しても、それに伴う技術がないといけません。
そのためにどのような技術が必要なのか?
そのためには最低限以下の3つの技術が必要です👇
・コントロール
・運ぶドリブル
パス&サポート
サッカーの基本であるパス、そしてパスを受ける際にどのようにサポートするかが重要です。
そしてパスをする際に意識することは、バックスピンのボール、なおかつ速いボールを味方選手に届けてあげましょう。
パスしたボールに横回転がかかっていると、味方選手(例えばCB)がコントロールする時にボールを見なければならない状況になります。
バックスピンならばボールの行方がわかるため間接視野でボールをコントロールすることができます。
間接視野でボールをコントロールできれば、味方は前方にいる味方や相手選手の状況を認知することができます。
なのでパスを出すときはスピードと回転を意識しましょう。
また、パスを出す味方にプレッシャーの強度がどのくらいなのかを認知しなければいけません。
プレッシャーの強度が高い、マークされている味方へパスするのはゴールキーパーのミスでもあります。
パスを出す前に、相手のプレッシャーの状況をしっかり認知しましょう。
サポートで意識することは以下の3つです👇
・相手のプレッシャーを受けない位置
・180度の視野を確保できるように体の向きを調整する
・サポートするタイミングでボールがある場所と反対側の状況を認知する
よくサポートする時に
「ゴールを外した方がいいか?」
という質問を受けるが、結論から申し上げると別に外さなくてもいいでしょう。
ゴールを外した方がいいと思う人に理由を聞いてみると、「GKがコントロールミスをした時に失点に繋がらない」という人がいました。
たしかにそうですが、仮にDFの選手がゴール方向にパスミスしてそれが失点につながってしまったらどうでしょう。
ミスとしてはDFのミスかもしれませんがGKでも責任があります。
なので、僕はゴールは関係なく『最適な場所』にサポートすることが必要だと思います。
コントロール
コントロールする時に意識すること、習得すべき技術は以下の3つです
・コントロールオリエンタード(方向づけ)
・足元にボールを止め、自分が下がりボールを蹴れるようにする
コントロールをする時に、相手のプレッシャーがあるのか、ないのか、そしてどのくらいの強度なのかを認知しましょう。
そして相手のプレッシャーの方向(矢印→)がわかったらコントロールに方向をつけましょう。
例えば、パスが左から来てプレッシャーがGKからみて斜め左方向からきたら、右方向にコントロールすることです。
ゴールキーパーはコントロールミスをしたら失点に繋がるのでしっかりとトレーニングしなければいけません。
また相手のプレッシャーがきてない場合は自分の足元にボールを置く、もしくは体の中心より前にボールをコントロールしましょう。
体の中心にボールを置くことで左右の視野を確保でき、両方向にボールを蹴ることができます。
なので、ゴールキーパーはコントロールする際に相手のプレッシャーの状況を認知し、
コントロールの方向づけを行うのか、それとも体の中心にボールを置くのかをトレーニングしましょう。
運ぶドリブル
運ぶドリブル(コンドゥクシオン)で意識することは、
「左右長短のパスを常に蹴れる位置にボールを置くこと」です。
常にパスができる位置にボールを置きながら、相手のプレッシャーの掛け方、相手がどこでボールを取りに来ているのかを見極めなければいけません。
そのために常にボールを蹴れる位置におきましょう。
またゴールキーパーにとって左足、右足、両方でボールを蹴ることはとても大切です。
ゴールキーパーが右足しかからことができないと、右足のコースを限定しながらプレッシャーをかけられると何もできなくなります。
なので両足両方蹴れるようにトレーニングしていきましょう。
【ゴールキーパーの攻撃時の役割】ゴールキック時のショートパスとロングキックの使い分けは?
先日以下のようなツイートをしました👇
ポゼッションを主とするチームのゴールキック時について
質問:「ショートパスとロングキックの使い分けがわからないです」目的はフリーな選手にボールを届けること。優先順位は相手のゴールに近い(得点が取れそうな)選手。
しかし、ほとんどの場面では自陣ゴール近くにフリーな選手が多い。
また— Atsuya (@Atsuya_gk) August 10, 2021
ポゼッションを主とするチームのゴールキック時について
質問:「ショートパスとロングキックの使い分けがわからないです」
目的はフリーな選手にボールを届けること。優先順位は相手のゴールに近い(得点が取れそうな)選手。
しかし、ほとんどの場面では自陣ゴール近くにフリーな選手が多い。
また相手がほぼマンツーマンでマークして来たら、
相手のゴールに近い1対1の状況の選手にパスを届ける。もしくは有利なスペースにボールを落とす。
「ロングキックを蹴らさえる」というマインドではなく、「有利なスペースにボールを落とす」マインドでいよう。
このツイートをまとめると
✅ゴールキーパーがゴールキック時に意識すること
1.相手ゴールに近いフリーな味方へのパス
2.フリーな味方へのパス&サポート
3.相手がマンツーマンでマークしてきたら有利なスペースに蹴る
CFに背の高い選手がいるならばそこへロブパスを届ける
WGに速い選手がいるならばその前のスペースにボールを落とす
この目的を理解できているとゴールキックを練習する時に、何を目的として練習すればいいか見えてきます。
【ゴールキーパーの攻撃時の役割】攻撃時の声掛けについて
攻撃の起点になるということは、ビルドアップだけで関わるだけではありません。
声を使って味方の攻撃をサポートすることができます。
先日以下のようなツイートをしました。
【ゴールキーパー:コーチング】
攻撃時の声掛けについて
・味方選手に対して相手がボールを奪いに来ているのか奪いに来ていないのかを伝える
・「逆サイド空いてるよ!」などの、より優位な場所を伝える
・リスクマネジメントの声
右サイドで攻撃している時、左サイドバックを落とすなど— Atsuya (@Atsuya_gk) August 7, 2021
【ゴールキーパー:コーチング】
攻撃時の声掛けについて
・味方選手に対して相手がボールを奪いに来ているのか奪いに来ていないのかを伝える
・「逆サイド空いてるよ!」などの、より優位な場所を伝える
・リスクマネジメントの声
右サイドで攻撃している時、左サイドバックを落とすなど
またゴールキーパーはコーチングの質も向上しなければいけません。
例えば、
第一段階:見方がボールを受ける時、フリーなのかフリーではないのかを伝える
第二段階:「前向けるよ!」などの情報を的確に伝える
第三段階:相手がいないスペースを事前に伝えておく
段階を踏めばコーチングの技術も伸びていく
段階的にコーチングの質を高めていきましょう。
またコーチングは「才能」ではなく「技術」です。
なので練習すれば誰でもできます。
以下のブログで解説しているのでご覧下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。
現代のゴールキーパーは攻撃の起点にならなければいけません。
そのためにはビルドアップができなければいけません。
ビルドアップをするために意識することは+1を作ることです。
そして数的優位や有利なスペースを認知し、
それに対して適切なアクション(パス&サポートやコントロール、運ぶドリブル)をできるようにトレーニングしていきましょう。
また、攻撃の起点になるためにはゴールキーパーは相手からボールを奪うマインドでいなければいけません。
積極的にボールを奪うことのできるGKになりたい、育てたい方だけご覧ください👇
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。