ゴールキーパーが相手選手と1対1になった時、何を見ていますか?
今自分は一対一が苦手ですが、何となくトレーニングしています。
どうすればいいでしょうか?
こういった、悩み解決します。
こんにちは、Atsuyaです。
本日は、ゴールキーパーは1対1の状況で相手の何を観るべきか?
というテーマでブログを書いていきたいと思います。
GKの失点の割合は50%は一対一です。逆に言えばGKが一対一の勝率を高めることができればその分試合に負けない確率が増えるでしょう。
footballista(フットボリスタ) 2021年5月号 Issue084によると、
プレミアリーグ 19-20において、35%のゴールは「GKとの1対1」から生じていた。
と書いてあります。
参考までに。
本日の概要はこちらです👇
・ボール保持者とGKの距離
・相手がボールが自由にプレーできる状況か否か
・ボール保持者(相手のシューター)がヘッドダウンしているか?
では、深堀していきます。
ボール保持者とゴールキーパーの距離
まず1対1の場面ではボール保持者つまり相手との距離感を意識しましょう。
✅ゴールキーパーには止められない間合いがある
ゴールキーパーには失点する間合いというものがあります。
それは○mぐらいだと思いますか?
それは3〜4mぐらいです。
相手との間合いが3〜4mだと正面にきたヘディングシュートですら反応できないことがあります。
また体を大きく広げるブロッキング(スプレッド)でも失点する確率が高くなります。
なのでゴールキーパーは間合いに応じて適切な技術を発揮しなければいけません。
以下のブログで1対1の場面に応じた技術について解説しています。
✅相手がボールが自由にプレーできる状況か否か
続いて、ゴールキーパーが1対1の場面で見なければいけないことは「ボールがプレーされる状況か否か」、
つまり相手の足元にボールがあるかないかです。
相手がボールが自由にプレーできる状況 自分がフロントダイブでボールを奪える間合いをしろう!!!
ゴールキーパーの1対1の場面では相手からボールを奪うフロントダイブという技術があります。
相手からボールを奪うためには自分がどれくらいのスピードで前方向にダイブできるのかを理解しなければいけません。
しっかりとトレーニングを行い、助走を含めれば4.5m〜5mぐらいはボールに対して力強くアプローチできます。
5mのわかりやすい測り方を紹介します。
ゴールラインとゴールキックラインを使います。
例えば、ゴール正面のペナルティーエリア外からシュートを打たれることを想定してポジションを取ります。
この時、基本的にゴールラインの50cm~1mぐらいのポジションを取りますよね。僕は175cmぐらいなのでこの辺を取ります。
そこからフロントダイブをした時、大体ゴールキックラインまで飛ぶことができます。
ゴールラインからゴールキックラインは5.5mなので…
したがって、ボールとの距離が4.5mから5m以内でなおかつ、相手より先に触ることができる場合はフロントダイブを使ってボールにアタックします。
一つの基準を持つと良いでしょう。
以下のブログでフロントダイブの詳しいやり方について解説しています。
相手がボールを自由にプレーできない状況 ステイするか距離を詰めてブロッキングするか?
相手がボールを持っていて、自由にプレーできる状況の場合は2つの選択肢があります。
1.ゴール前にとどまり、シュートに対して反応するか。(コラプシング)
2. 相手との距離を詰めてブロッキングをするか。
1.ゴール前にとどまり、シュートに対して反応するか。(コラプシング)
2. 相手との距離を詰めてブロッキングをするか。
👇トレーニングで使っている人形👇
Precision GK インフラッタブルマネキン、ポンプセット
またあまり効果的でないプレーもあります。
それは距離を詰めて、シュートに反応することです。
以下のツイートもご覧ください。
Here is the save probability for the engage & react technique again assuming a traditional 1v1.
Engaging then reacting cuts reaction time massively without really effecting the ball therefore I find it is always a bad strategy!
All distances = ❌strategy pic.twitter.com/6fRzmftVBw
— John Harrison (@Jhdharrison1) June 17, 2020
Here is the save probability for the engage & react technique again assuming a traditional 1v1.
Engaging then reacting cuts reaction time massively without really effecting the ball therefore I find it is always a bad strategy!
All distances = ×strategy
Google翻訳を使えばなんとなく意味が分かると思いますが、
距離を詰めて、シュートに対して反応した場合のシュートセーブと失点の割合が図で表示されています。
赤いところは危険ゾーンで失点する確率が高いと言うことです。
相手の状況は1対1の場所によってゴールキーパーが起こすアクションが異なります。
下記のブログで紹介しているので、興味のある方は方ご覧ください。
ボール保持者(相手のシューター)がヘッドダウンしているか?
✅いかに距離を詰められるかが大切
✓いつ詰めるの?
ゴールキーパーがボールを持っている相手選手と距離を詰めるタイミングは、相手がヘッドダウンしている時です。
つまり相手が足元にあるボールを見る瞬間にゴールキーパーは相手との距離を詰めると良いでしょう。
相手との距離を詰めることで、シュートコースを限定することができ、また相手が顔を上げたときにゴールキーパーとの距離が近くなっているので、相手が焦る可能性もあります。
その結果シュートを体に当てることができたり、相手がシュートを外してくれる可能性もあります。
✓距離をわざと遠くすることもある
ゴールキーパーは反応する時間を稼ぐために、距離をわざと遠くする場面もあります。
以下のツイートをご覧ください。
【クルトワ選手:シュートストップ】
反応する時間を稼ぐためにポジションあえて下げる。
シュートを打たれる前にまでにゴール前の状況を整理する。
特に、相手がどこにいるかを認知してボールをコントロールする。
そして簡単にはコーナーキックにしない。
pic.twitter.com/YYMloTq3hc— Atsuya (@Atsuya_gk) July 14, 2020
【クルトワ選手:シュートストップ】
反応する時間を稼ぐためにポジションあえて下げる。
シュートを打たれる前にまでにゴール前の状況を整理する。
特に、相手がどこにいるかを認知してボールをコントロールする。
そして簡単にはコーナーキックにしない。
下記のYouTubeでも反応する時間を稼ぐトレーニングをして
✅最後は経験値
1対1の状況で、
・ボール保持者との距離
・相手がボールを自由にプレーできる状況か否か
・ボール保持者(相手のシューター)がヘッドダウンをしているか
これら3つのことを習得するには、トレーニングも必要ですが試合での経験値も必要です。
ゴールキーパーは練習で成功することでそのプレーの技術、そのプレーで発揮されるフィジカル的な能力は高くなります。
しかし、『試合で練習の成果が発揮された時』にゴールキーパーにとって大きな自信につながります。
そして自信があり、メンタル的に安定しているゴールキーパーはプレッシャーのかかった試合で活躍できるでしょう。
1対1を止めるためには試合での経験値がものをいいます。
練習で技術やフィジカルを磨き、試合で1対1をセーブし、活躍できるゴールキーパーになりましょう!