こんにちは、Atsuyaです。
本日は、【GKコーチとしての気づき】「気持ち」と「技術」をリンクさせるというテーマでブログを書いていきたいと思います。
僕自身は社会人でゴールキーパーを選手として行いながら、平日はGKコーチとして働いています。
その中で、他のGKコーチから指導の相談で以下のような質問を受けることがあります。
ゴールキーパーには気持ちと技術両方大事だと思っています。育成年代ではどちらを優先的に指導するべきでしょうか?
僕自身も指導1年目にはとても迷いました。
僕自身も「GKにとって技術が1番大事だ!」と思っていました。技術があれば、自信を持ってプレーすることができるし、試合の中でミスを恐れずプレーをすることができます。
しかし小学生年代や中学生年代では体の大きさなどを考慮すべき点が多くあり、ゴールキーパーが技術を理解できても実行できない場合があります。
そんな時に、ゴールキーパーは気持ちの部分を強く表現した方が良いのではないかと思いました。
そして体が大きくなったときに技術を身に付ければ良いのではないか?ということを思いました。
だけど、最近僕の中である程度の答えが出てきました。
話が長くなってしまいましたが、
結論から申し上げると、ゴールキーパーの技術を習得する際に気持ちとリンクさせることが大切です。
気持ちと技術をリンクさせるってどういうこと?
と思う人もいるかもしれません。
なので今回のブログでは技術と気持ちをリンクさせることについて書いていきたいと思います。
本日の概要はこちらです👇
・【GKコーチとしての気づき】技術が大切か?気持ちが大切か?
・【GKコーチとしての気づき】両方大切!ならば、技術と気持ちをリンクさせよ
・【GKコーチとしての気づき】具体的なトレーニングは?そして必要なマテリアルは?
では深掘りしていきたいと思います。
【GKコーチとしての気づき】技術が大切か?気持ちが大切か?
ブログの冒頭でも述べましたが、GKコーチの中には、
ゴールキーパーは
・技術が大事
・気持ち(メンタル)が大事
・戦術理解度が大事
・フィジカルが大事
と偏った意見を持っている人もいます。
正直、どれか1つに決めるのはとても難しいです。
僕が考えるレベルの高いゴールキーパーは、すべての能力をバランスよく持っている選手だと思っています。
なので一概に〇〇が大事ということは言えないと思います。
ですが、
GKコーチにとっては何を大切にしているのか?
GKコーチがどのような哲学を持っているのか?
ということがそのGKコーチにとっての大切にすることだと思います。
僕自身もゴールキーパーは技術と圧倒的なフィジカルがあれば試合である程度プレーできると思っています。
ゴールキーパーの技術とフィジカルが安定すれば、メンタル的に安定することができますし、メンタルが安定することで戦術への理解度も高くなると思っています。
なので、一概に何が大切かという事は分かりません。
ですがゴールキーパーにとって技術も大切だし、気持ちも大切です。
では、それら2つを同時に育成するためにはどのようなアプローチが必要なのでしょうか?
続いての章で書いていきたいと思います。
【GKコーチとしての気づき】両方大切!ならば、技術と気持ちをリンクさせよ
先程は技術と気持ち両方大事ということを書いていきました。
では、ここから本題に入りますが、どうやって技術と気持ちをリンクさせるのか?を考えていきましょう。
具体例として、2つ出したいと思います。
・ローリングダウン
・コーチング(筆者はコーチングを技術だと捉えています)
☑ローリングダウン
ローリングダウンとは、ダイビングの導入段階における技術のうちの1つです。
簡単に言うと、地面に転がりながらボールをキャッチすること、または弾く技術のことです。
このローリングダウンを指導する際によくGKコーチは、
「斜め前にアプローチしよう」
「足をいっぽ前に出そう!」
という技術的な指導を良くすると思います。
以前、僕もそのようにコーチングしていました。決して悪いことではありません。
ただこのようなコーチングばかりしてしまいますと選手は、
・足を前に出すこと
・膝の向き
など細かいところばかりを気にしてしまい動きがスムーズではなくなってしまいます。
スムーズでなくなってしまうと、実際の試合ではアクションのスピードが落ちます。
また実際の試合ではローリングダウンで斜め前方向に足を出しながら倒れてボールをキャッチする事はほとんどありません。
なので、ここで技術と気持ちをリンクさせる必要があります。
そもそも論、ゴールキーパーがボールキャッチするときにはどういうことを意識する必要があるでしょうか?
僕は考える答えとしては、
相手からボールを取り返すことです。
ボールを取り返すためにゴールキーパーはボールを奪いに行かなければなりません。
そのため、気持ちとしては、相手からボールを奪うという気持ちが必要です。
なので、たとえローリングダウンの技術を習得する場合でも
「相手からボールを奪うようにボ―ルキャッチしよう!」というふうにコーチングします。
そうすることで自然と体が前に出るような足の運び方、手の出し方をします。
この一言があるだけで、ゴールキーパーは積極的に前アプローチすることができます。
そんなことを最近学びました。
☑コーチング
コーチングもゴールキーパーの技術の1つだと思います。
「ゴールキーパーはチームを後ろから見ることができているので声を出さなきゃいけない!」という指導をしているコーチがいます。
もちろん、それはもっともなことです。
だけど、それはとても難しいです。
僕も指導者をやっていますが、監督として試合中に選手に対して具体的なコーチングをすることはとても難しいです。
僕自身もなかなか声を出せるゴールキーパーではありませんでした。
理由は分かりません。
ただなんとなく声を出すのがめんどくさかったです笑
今では、積極的に味方へコーチングをするように心がけています。
またGKコーチの中には、「コーチングでシュートを未然に防ごう!」と言う指導があると思います。
だけど、育成年代ではとにかくシュートを受けたいゴールキーパーもいるはずです。
僕自身もそうでしたが、たとえ失点しようが、自分自身がシュートを止めたいゴールキーパーでもあったので、できるだけコーチングをしないで相手にシュートさせようとしていました。
特に練習では…
ですが、実際にゴールキーパーをしてると取れないボールもあるのでコーチングをして、味方とゴールを守る必要があります。
なので、コーチングの技術を身に付けなければなりません。
では、どうやって気持ちとコーチングの技術をリンクさせるのか?と言うと、
「単純に自分の言われて嬉しいことを味方に伝えてみな!」って指導します。
つまり自分がされて嬉しいことを味方にしてあげるような声かけが大切です。
盛り上げよう!
集中しよう!
と言うの大きい声で言うのはなかなか勇気が必要です。
だけどナイスプレーやナイスシュートなど言われて嫌な人はいないと思います。
しかも、名前付きで、「○○、ナイスプレー!」と言われたら、その選手はよいメンタルで試合に臨むことができると思います。
なので、まずは言われて嬉しいことを味方選手にコーチングしておきましょう。
味方選手へ最初に良いコーチング(誉め言葉)をすることができたら、ゴールキーパーにも、味方から「ナイスキーパー!」など称賛の言葉を受けると思います。
このようにコーチングを指導する場合も「ただただ声を出せ!」と言うのではなく、味方の気持ちを考えゴールキーパーの気持ちも配慮しながら指導できるようにしていくことがベストだと思います。
という、コーチングに関する最近の気づきでした。
コーチングの技術に関しては下記のブログで解説しています。
【GKコーチとしての気づき】具体的なトレーニングは?そして必要なマテリアルは?
最後に具体的なトレーニングについて解説していきます。実際に理論がわかっていればトレーニングは何でも良いです。
僕自身が行っているローリングタウンのトレーニングでは人形やコーンを置いてその前にボールを投げ、ゴールキーパーがキャッチするというトレーニングを行っています。
このように行うことでゴールキーパー必然的に相手より先に触ろうという意識が芽生えます。
また先程のコーチングの場合でも、目隠しをしてボールを所定の位置まで持っていくという技術的なトレーニングを行います。
スイカ割りトレーニング
コーチングだけで相方を誘導し目的地にボールを置かせる。
コーチングの導入やアイスブレイクで使えるかもしれません。 pic.twitter.com/S3y7pAyFeh
— Atsuya (@Atsuya_gk) March 19, 2020
スイカ割りトレーニング
コーチングだけで相方を誘導し目的地にボールを置かせる。
コーチングの導入やアイスブレイクで使えるかもしれません。
この場合もただただ声を出すのではなく、明確になおかつはっきりとした声で伝えなければいけないので良いトレーニングになります。また自然と選手とのコミニケーションも増えるので良いトレーニングだと思っています。
このように、GKコーチが言葉かけをするのではなく自然とその現象が出てくるようなトレーニングを考えることが大切です。
もし皆様にも他に良いトレーニングあるよ!という方がいたら、お気軽にTwitterのDMか何かでお知らせください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日は、【GKコーチとしての気づき】「気持ち」と「技術」をリンクさせるというテーマでブログを書いていきました。
ゴールキーパーは技術やメンタル、戦術理解度、フィジカルが大切です。
そして、それらGKコーチの哲学や考え方によって優先順位は異なります。
ですが、ゴールキーパーの技術と気持ちをリンクさせるようなトレーニングをすることができれば、ゴールキーパーもより早く確実に成長できるでしょう。
またGKコーチのコーチングだけではなくオーガナイズを工夫することで自然とその現象が出ることがあるので、よくトレーニングを考えることが大切です。
ですが、トレーニングを思い浮かばなければGKコーチ仲間から情報を得る必要があります。
僕自身もこれまでの経験を皆様に少しでも伝えられるようにしていきますので、もしブログを読んでくれたら何かで広めてもらっていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
[…] 【GKコーチとしての気づき】「気持ち」と「技術」をリンクさせる […]