GKというポジションはかっこいい。
頭が良くて、身体能力が高く、メンタルが強い選手にしか務まらないポジション。
こんにちは、Atsuyaです。
本日はGKの仕事についてブログを書いていきたいと思います。
テーマはこちらです👇
『GKの仕事とは失点する確率を1%ずつ減らすこと』
先日以下のようなツイートをしました。
失点はGKだけの責任ではありません。チームとしてDFラインを突破されて、失点するこもも多々あります。 しかしながら、そんな中でもポジショニング、間合いの詰め方、ダイビングの仕方一つで失点する確率を1%減らせるかもしれません。 そしてそれがチームのピンチを救うことにも繋がります。
GKというのは、常に失点と向き合わなければならないポジションです。
そしてサッカーにというスポーツにおいて『失点をしない』というのはほぼ不可能です。理由はサッカーは『点を奪い合うスポーツ』だからです。
しかしGKはその理想を実現するために、日々過酷なトレーニングを行います。
そう。失点する確率を0%にするためです。
本日の概要はこちらです👇
- 選手こそGKの理論を学べ!
- 体の使い方をマスターしろ!(柔軟性)
- まとめ
では、深堀していきたいと思います。
選手こそGKの理論を学べ!
皆さんはゴールの大きさをご存じですか?
ゴールの高さ7.32m、幅2.44mです。
どんなに体が大きく、背の高いGKでも立っているだけではゴールは守れません。適切なポジショニングを取り、適切な方法でキャッチングまたはダイビングをすることによってあの大きなゴールを守ることができます。
つまり技術を理解し、試合で実践できるようになることで失点する確率を減らせるようになります。
今回はGKのポジショニングを中心に解説していきたいと思います。
以下のツイートの画像をご覧ください👇
皆さんは、上記の①,②,③のゾーン(緑色のエリア)をご存じですか?
これはコーチングに関する資料なので、④については解説を割愛させていただきます。
ドイツに学ぶ最強GKの育て方 (B.B.MOOK1423) で解説されていますが、これはボールがある位置(エリア)によって守る幅が変わるということを表しています。
そしてそれらを解説したのが以下のツイートの動画です👇
投稿者もわかりやすく解説していますが、正しいポジションに立っていれば
①のゾーンは立っているだけで守れる
②のゾーンはコラプシングまたはローリングダウン(寝るだけ)で守れる
③のゾーンはダイビングを使えば守れる
ここで僕が一番伝えたいことは、
『このポジショニングを原理原則を知っていれば、失点する確率が減る』ということです。
例えば、立っているだけで守れるゾーン①で失点した場合、明らかにポジショニングのミスまたはリアクションスピードが遅いことが原因だと思います。
この原理原則を知っていれば、失点する確率も減るし改善する余地もあります。
ドイツに学ぶ最強GKの育て方 (B.B.MOOK1423)と ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」 やtwitterやYouTubeなどで解説されているので調べてみてください。
過去の自分もそうでしたが、GKコーチがいないから理論的なトレーニングができないのは言い訳です。
教えてくれる人がいないのであれば自分で勉強しなければなりません。
GKスクールに通う時間がなくても、今の時代、書籍や論文、YouTubeやtwitterなどで学ぶことができます。
まずはお金がなくてもできるところから始めていきましょう。
体の使い方をマスターしろ!(柔軟性)
GKの基本的な原則を理解出来たら、あとはトレーニングを重ねていきましょう。そしてGKは可能な限り身体能力を高め、多少無理がきく体でなければなりません。
無理がきく体であれば、リフレクトしたボールや1vs1をセーブする際に役に立ちます。
以下の動画をご覧ください👇中村航輔選手のスーパーセーブ動画です。
50秒のDFに当たったボールに対しての反応は見事です。
そしてこれはコースが変わった瞬間にダイビングした方向と逆に手を持っていきシュートをセーブしています。目でボールの軌道変化がわかっても体が反応しなければ意味がありません。
そのためには体の使い方をマスターしなければなりません。
以下のツイートをご覧ください👇
中村航輔選手のw-up
身体の開き方がすごい参考になる。
そして身体を面にしてシュートをセーブする技術は卓越してる。
やっぱりGKには柔軟性が不可欠だなと思いました。
レイソル試合、w-up から見に行きたい!
中村航輔選手は、GKの技術も卓越していますが体の使い方も一流です。
体の使い方をマスターするためにはストレッチングや筋力トレーニングなど様々ありますが、今回は柔軟性にトピックを絞って解説していきたいと思います。
いわゆる、体を柔らかくする(柔軟性を高める)には何が必要なのか?
体を柔らかくするには以下の二つを意識してください👇
- 関節可動域を柔らかくすること
- 意識して動かせるようになること
☑関節可動域を柔らかくすること
そもそも関節とは何なのか・・・
入門人体解剖学 改訂第5版では、関節とは、
たがいに向き合う骨が滑らかに擦れ合って、自由な運動のできる構造が関節である。
入門人体解剖学 改訂第5版 p35
と書いてありました。
つまり関節とは何かを簡単に説明すると、人間の体にある骨と骨をくっつけて、ある程度自由に動かせるようにする組織です。
そして筋肉の両端は関節をまたいで、それぞれの骨とくっついています。
そのため筋肉が硬いと関節の動きが制限されます。
また柔軟性が低い理由として、筋肉だけではなく、関節周辺の構造が硬い可能性があります。
体が硬い人のためのストレッチ (PHPビジュアル実用BOOKS)によると、
関節周辺の構造は、主にコラーゲン繊維などからできていて、運動不足によって硬くなると言われています。これは関節を動かさずにいると、コラーゲンの細かい繊維同士が強引にくっついてしまうためです。
体が硬い人のためのストレッチ (PHPビジュアル実用BOOKS) p14
つまり、普段同じところばかり動かしていると、それ以外の部分が硬くなります。
いざというときに上手く体が使えず怪我をしてしまう可能性があります。なので週に1度は意図的に普段使っていない筋肉を使ってみましょう。
まとめると・・・
- 筋肉を柔らかくし、関節の可動域を広げる
- 関節内のコラーゲンがくっつかないように普段使っていない部分も意図的に動かす
☑意識して動かせるようになること
柔軟性を高めることができるようになったら意識的に動かせるようにならなければなりません。手足のように日常生活で動かしている部分は、さほど意識しなくても動かせるようになるでしょう。しかし、肩甲骨や股関節付近、いわゆる体幹(コア)の部分は日常生活であまり動かさないので積極的にトレーニングする必要があります。
体が硬い人のためのストレッチ (PHPビジュアル実用BOOKS)によると、コアを鍛えることで得られるメリットが4つあります。
1.カラダを”芯”から動かせるようになる
2.スポーツのパフォーマンスが向上する
3.日常生活で伸び伸び動けるようになる
4.ストレッチをより効率的に行えるようになる
体が硬い人のためのストレッチ (PHPビジュアル実用BOOKS) p19
トレーニングを行う前に、W-upとしてコアトレーニングを行うのも良いでしょう。以下の動画が参考になるコアトレ動画です!
コアトレについても今後ブログで書いていく予定です!
少し長くなりましたが、下の二つを意識してトレーニングを継続すれば、中村航輔選手のようなセービングができるかもしれませんね!
- 関節可動域を柔らかくすること
- 意識して動かせるようになること
まとめ
今回は『GKの仕事とは失点する確率を1%ずつ減らすこと』というテーマでブログを書いていきました。そして失点する確率を下げていくには、以下の2つが重要です。
- GKのポジショニングの原理原則を知ること、基礎技術をマスターすること
- 可能な限り身体能力と柔軟性を高めること
そのため私たちはGKについて、サッカーについて学ばなければなりません。
ブログの途中で選手ももっと学ぶべきと書きましたが、もちろん指導者はそれ以上に学ぶべきです。
選手はDAZNやYouTubeで海外サッカーなどたくさんの動画を見たり、本を読んで勉強しています。指導者はそれ以上にサッカーを勉強し、GKを勉強しなければなりません。
そして教える側はトレーニングの本質的な部分を理解し、トレーニングを構成しなければなりません。
以下のブログでトレーニングの構成方法についてブログで解説しています👇
最後まで読んでいただきありがとうございました。
下に参考書籍を載せておきます。
参考書籍
体が硬い人のためのストレッチ (PHPビジュアル実用BOOKS)