今まで、【GKコーチとしての気づき】シリーズについて書いていきました。
今回もその続きになります。
【GKコーチとしての気づき】ティーチング&コーチング&トレーニングを使い分けろ!
【GKコーチとしての気づき】「気持ち」と「技術」をリンクさせる
こんにちは、Atsuyaです。
本日は、【GKコーチとしての気付き】配球しながらGKの動作を見るのは難しいというテーマでブログを書いていきたいと思います
先日以下のようなツイートをしました👇
このアングルで見れるの新鮮だな。
意外とゴールキーパーコーチもボールを蹴っているとゴールキーパーの動きを見ることができないので、このようなアングルの動画は参考になります。
もちろん、配球しながらGKを観察することも大切です。 https://t.co/BMe8Mg0VPu
— Atsuya (@Atsuya_gk) June 14, 2022
このアングルで見れるの新鮮だな。
意外とゴールキーパーコーチもボールを蹴っているとゴールキーパーの動きを見ることができないので、このようなアングルの動画は参考になります。
もちろん、配球しながらGKを観察することも大切です。
僕自身も選手としてゴールキーパーをプレーしていますが、GKコーチとして選手にも指導しています。
その時にGKコーチとして選手の動きを観察しなければなりません。
ただ「見る」のではなく、「観なければ」いけません。
そしてゴールキーパーの動きを「分析」してジャッジしなければなりません。
そして、「できること」「できないこと」を見極め、
「なんでそれができないのか?」
「なぜそれができているのか?」を分析してコーチングする必要があります。
しかし、ボールを配給しながらGKの動きを見ることは難しい、
というGKコーチとしての気づきがあったのでそれらを共有していこうと思います。
本日の概要はこちらです👇
・蹴りながらGKの動きを見ることは難しい
・【解決策】選手に配球してもらうか、ビデオ分析を行うか?
・流れを止めないことが大切
では、深堀していきます。
蹴りながらGKの動きを見ることは難しい
まず初めにボールを蹴りながらキーパーの動きを見ることはとても難しいです。
例えるならば、コロコロ PK をやっているのと同じです。
コロコロ PK とはボールをほぼ見ずにゴールキーパーの動きを見て逆を突く PK の方法です。
先日の日本代表対ブラジル代表の試合でもネイマール選手がやっていましたよね。
遠藤選手が得意なPKでもありますね。
別にGKコーチがコロコロPKを蹴る必要はありません。
しかし、コロコロ PK と同じようにGKコーチはゴールキーパーの動きを見ながらボールを投げたり蹴ってあげたりする必要があります。
そして、動きを分析して「何ができているのか?」「何ができていないのか?」
それに伴い、なぜそれができないのか?を選手たちに伝えなければいけません。
なのでGKコーチがいくら早いコースにシュートすることや無回転のボールを蹴ることができても、実際シュートを蹴れらる瞬間にゴールキーパーがどのような動きをしているのか?を見ることができなければ意味がありません。
僕自身もまだまだゴールキーパーの動きを見ながらボールを蹴るという動作ができないことがあります。
ボレーキックであればゴールキーパーの動きを見ながら、ボールを配給することができますが、プレスキックやドロップキックの時はまだまだゴールキーパーの動きを止めることができません。
なのでGKコーチとしても成長していきたいと思います。
【解決策】選手に配球してもらうか、ビデオ分析を行うか?
解決策としてGKコーチが配球をしないという方法もあります。
つまり選手にやってもらうことです。
✅選手たちに配球を任せよう!
基本的にGKコーチはゴールキーパーの動きが見えるポジションに立ち、ゴールに入らないゴールキーパー等にどんなボールを投げるのか?ということを伝えて実行してもらわなければいけません。
メリットとしてはGKコーチがゴールキーパーの動きを集中して見れるというものがあります。
しかし、配球が選手なのでGKコーチが意図しているところとは違うところにボールを投げたり蹴ったりしてしまう可能性があります。
例えばシュート練習の場合も、GKコーチの場合はゴールキーパーがギリギリ触れそうなコースに蹴ることを意識します。
しかし、選手がシュートを打つ場合はとにかくゴールを決めるようなシュートを打ちます。
もちろん、それが悪いこと、つまりデメリットになるわけではありませんが距離感などのオーガナイズを間違えてしまうとゴールキーパーにとって意味のない練習になってしまいます。
少し長くなりましたが選手にボールを配給してもらうことで GKコーチは集中してゴールキーパーの動きを見ることができます。
✅ビデオ分析
近年ではカメラの性能も上がり、容易に選手たちの動きをビデオ分析することができます。
もちろんをカメラでなくても持っているスマートフォンで簡単に選手の動きを録画することができます。
少しお金を出せばiPad などの動画を撮影し簡単に修正できるようなものも手に入れることができます。
僕自身も今は中学生年代のトレーニングをしていますが、技術系のトレーニングの場合は選手たちのプレーの動画をとり、その動画を切り取ったものをトレーニング後に送っています。
先ほどの選手が配球する時とは異なり、ビデオ分析がある場合はGKコーチは蹴ることにも集中することができます。
もちろんボールを蹴ることや投げることだけに集中するのではなく、ゴールキーパーの動きは必ず見るようにしましょう。
分かる範囲でも、グラウンドで問題を解決してあげることが大切です。
流れを止めないことが大切
最後に、ゴールキーパーはゴールキーパーをプレーすることで上手くなります。
なのでGKコーチは改善すべき点が多くあるからといってプレーを止める、すなわちフリーズをかけて選手に説明する回数は可能な限り少ない方が良いでしょう。
自分自身もプレイヤーとして行なっているのでなんとなくわかりますが、指導者に練習をストップさせられて説明されるというのは、嫌な時もあります。
これは日本サッカー協会でも推奨されていますが、選手にプレーさせることが第一(プレーヤーズファースト)でそこに指導者が「ねらい」をもって介入することが大切です。
個人的には選手のプレーを止めてその技術についてどうやったら上手くいくか?を解説することは最小限に留めることが大切です。
なので可能であればシンクロコーチング(選手がプレーしている最中にコーチングして選手に意識させる)を続けていきましょう。
また選手を褒める時は、「ナイスキーパー」だけではなく「○○(名前)、○○動作(具体的)がとてもいいね!練習してる成果が出てるね(努力を誉める)!」
このような方法で褒めることが大切だと思います。
そうすることで選手はプレー回数を増やしながら、より意識しながらトレーニングを行い、結果として上達するでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日は、【GKコーチとしての気付き】配球しながらGKの動作を見るのは難しいというテーマでブログを書いていきました。
GKコーチの仕事はGKのプレーを分析し、どうしてそれが出来ないのかを発見することです。
それを的確なコーチングで伝え、実際にトレーニングを行い選手の技術や戦術理解度を向上させていくことです。しかしGKコーチが配球するとゴールキーパーの動きを分析できないことがあります。ゴールキーパーの分析ができないと仕事になりません。
なのでGKコーチが選手を分析するために配球を選手に任せたり、トレーニング映像を残すなどして工夫することが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もゴールキーパーコーチとしての気づきについてのブログを書いていきたいと思います。
こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。