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守備範囲は広いほうがいい?ゴールキーパーはどこまでクロスボールに出るべきか?

投稿日:2021年10月9日 更新日:

【クロスボールの場面】

クロスボールからヘディングシュート!!!

ゴール!!!

監督:「おい!GKでろよ!!!」

 

GK:「クロスボールってどこまで出ればいいんだ?」

こんにちは、Atusyaです。

本日は、守備範囲は広いほうがいい?ゴールキーパーはどこまでクロスボールに出るべきか?

先日以下のようなツイートをしました。

GK:クロスボール

守備範囲は広いほうがいいと言われているが実際にどこまで出ることが求められるのか?

基本的には『GKがシュートに反応できない間合い』にクロスが上がってきたときは、そのクロスボールを処理する。

したがって5mは出れるようにする。もちろん最初のスタートポジションにもよるが。

今回のブログでは上記のツイートについて深堀していきたいと思います。

本日の概要はこちらです👇

・【GKクロスボール】なぜ5mでなければいけないのか?

・【GKクロスボール】どのタイミングで動き出すか?

・【GKクロスボール】どうやって足を運ぶか?

では深堀していきます。

【GK:クロスボール】なぜ5mでなければいけないのか?

そもそも論、なぜクロスボールにゴールキーパーが対応しなければいけないんですか?

っていう小学生の質問から始まった。

それまでは僕自身もあまりクロスボールに対して深く考えることはなかった。

なんとなく、守備範囲を広げてボールをキャッチし攻撃の起点になるってことだけを考えていた。

クロスボールは難しいし、ミスをしたら即失点につながる。なのに無限に守備範囲を広げるようにトレーニングを行う。

だから、どこまでクロスボールに出るべきかを考えた。

長くなってしまったが、結論から申し上げると、ゴールキーパーがシュートに対して反応できない場合はクロスボールを奪いに行くことが必要です。

シュートに対して反応できない間合いはだいたい5mです。

5mとはどれくらいなのか?ゴールラインからゴールキックラインは5.5mです。

例えば、コーナーキックからハイボールが上がり、ゴールキックライン上にいる相手選手にヘディングシュートをされた場合、ほとんどのゴールキーパーは反応することができません。

ヘディングはシュートの中でも比較的遅いシュートに分類されますが、そんな遅いシュートでも5mの間合いだと失点してしまいます。

なのでコーナキックの場合はゴールエリア内に入ってくるボールは出なければいけません。

【GK:クロスボール】どのタイミングで動き出すか?

そしてゴールキーパーは動き出すタイミングが重要です。

「守備範囲を広げたい」、「絶対に自分が触るんだ!」と思ってしまうとボールが蹴られるより前に動き出してしまいます。

ゴールキーパーが動き出すタイミングは、ボールが蹴られて、ボールの落下地点を読んでからです。

しかし、ほとんどのゴールキーパーが無意識のうちに先に動いてしまいます。それはなぜなのでしょうか?

これは僕の個人的な意見ですが、クロスボールの場合、距離が近いと思ってしまう錯覚があるからだと思います。

以下のツイートをご覧ください👇

フィック錯視

同じ長さの図形でも縦にされたものが横にされたものより長く感じるという錯視。

これはファッションでも使われているらしいが、GKのクロスボールでも役に立つ知識。

横からくるクロスボールは近く感じる。

 

同じ長さで『Tの字』 を作ったとしても縦より横のほうが短く見えます。そのため、クロスボールでは普通のシュートと同じ距離で蹴られても、ボールが速くこちらへ向かってくるように感じます。

しかし、距離は同じです。コーナーキックで例えてみましょう。サッカーコートの横の長さは国際基準で68mです。その半分は34mです。GKは基本的にコーナーキックではゴールの中心にポジションをとります。そのため34m先から来たボールを対応すればいいだけです。では、34mって具体的にどれくらいか?それはペナルティエリア2つ分です。ペナルティエリアは16.5mです。それが二つあると33mです。そのため、コーナーキックはペナルティエリア2個分の距離と考えることができれば、落ち着いてクロスボールに対応することができるでしょう。

✅シュートでは先に動かないのに、クロスボールでは先に動いてしまうのか?

GKの皆さん、ペナルティエリア2個分(33m)のところからシュートされることを想像してみてください。

その時、ボールがどちらかに来ると思って先に動いてしまいますか?

動かないですよね?では、なぜクロスボールだと先に動いてしまうのか?それはフィックの錯覚があるからです。しかし、距離は変わりません。まずゴールキーパーはこれらのことを理解して、メンタルを安定させてクロスボールに対応しなければいけません。

もちろん、「クロスボールがどこに来るかな?」、「相手と味方の状況はどうかな?」と予測することはいいでしょう。
しかし予測と先に動くことは異なります。

以下のツイートをご覧ください。

「予測」と「先に動く」は違う。

予測:ボールが来る前に、状況を観て、分析し、その後「どんなことが起こるか」を想定する

先に動く:ボールがプレーされる前に直感で動いてしまう。クロスを上げられる前に先に前に出てしまうなど。

予測して、シュートとクロス両方のポジションを先取りするのは良い。

予測するということは、様々な起こりゆる状況を整理して、ボールが動いた瞬間に早くアクションを起こせるように準備してくこと。

先に動くとは、ただ何となくクロスが来そうだから先に動き出しておくこと。

微妙な違いがあります。

ゴールキーパーはチームに安心感をもたらすには、「安全、確実にそのボールに対してプレーすること」です。

そのため、状況や正しいポジションを把握せずにギャンブル的なアクションを起こすのはやめましょう。

【GK:クロスボール】どうやって足を運ぶのか?

最後はどうやってクロスボールに対して足を運ぶかですね。

まずはクロスボールを「ニアサイド」、「真ん中」、「ファーサイド」に分類します。

そして足の運び方で意識することは最初の一歩を大きく踏み出すことです。

したがって、クロスボールが上がるほうと反対の足から動き出します。

例えば、GKから見て右サイドからボールが上がってきた場合は左足から足を動かします。

ニアサイドにボールが来たとき、左足から動かすことができれば、一歩目が大きくなります。

そして二歩目には踏み切る動作ができます。

「真ん中」と「ファーサイド」で大きな1歩を出すためには、近いほうの足から出します。

GKから見て右サイドからクロスボールが上がる場合は右足から動かします。

しかし、人間の体の構造上、いきなり足をクロスさせて移動するのはとても難しいです。

なので、左足を少し、0.5歩ぐらい出して、重心を少し移動させてから右足をクロスさせることができればスムーズに移動することができます。

そのため2.5歩目には踏み切る動作ができます。

つまり、GKから見て右サイドからクロスボールが上がるときは左足(遠い脚)から動かすことを意識しましょう。

そうすれば、ゴールエリアのスペースはカバーできます。

まとめ

クロスボールではただ単に「守備範囲を広げる」、「最高到達点で捕球」ことを意識してはいけません。

まず理論的に「どこまで出なければいけないか?」「それに対してどうやってアプローチするか」を整理しなければいけません。

それを理解して実行していく必要があります。

もちろん年代によって(小学生や中学1年生)は「落下地点を正確に読む」ことが大切です。

 

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

こちらの記事は、筆者の個人的な意見であり、真偽を明確にするものではありません。

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